ホームレコーディングシリーズの④「KIDS」はフォーキーな楽曲。もともと源くんの得意フィールドですね。アコギのリフ、オザケンの「ラブリー」、いやBetty Wrightの「Clean Up Woman」そっくり。源くんはもともと細野晴臣さんに認められて、メジャーになっていった方。細野さんはジェームス・テイラーに憧れていた方ですので、当然ながら源くんもフォーキーなJTが大好きという訳で、もともとはこうしたフォーキーな素敵な曲が得意ということです。
DJと重なり合うリズミカルなイントロから夏到来のワクワク感が高揚してくる②「Cheer Up ! The Summer」、それに続く③「高気圧ガール」、青山純のタイトなフィルインから始まる④「悲しみのJODY」、青山純&伊藤広規のリズム隊がファンキーで、特にベースが唸っている⑤「踊ろよ、フィッシュ」…、間を繋ぐ小林克也のDJと相まって、もう気分はハイレベル。
⑥「I Love You…PartⅠ」でクールダウン、個人的には一番夏の終わりの郷愁感を感じさせる素敵な⑦「さよなら夏の日」。もうここまで来ると、感情的になってしまいますね~。
聴こう聴こうと思っていた角松敏生の「Sea Is A Lady 2017」。先日、ついに購入し、ここ数日の愛聴盤となっております。発売当初はAmazonの評価も賛否両論。否の多くは1987年のオリジナル作品(「Sea Is A Lady」)との比較におけるもの。確かに私もオリジナル盤は、そのアレンジが耳にこびりついている程、毎日聴きまくってました。ですから本作のリメイクにはオリジナルとの違いから多少の違和感を覚えたのも事実。でもそもそも本作、やっぱり先入観なしに、あくまでも独立した新作として聴くのがベストかと。そして間違いなく、本作もクオリティの高い名盤です。
【収録曲】 1. WAY TO THE SHORE 2. SEA LINE 3. NIGHT SIGHT OF PORT ISLAND 4. SUNSET OF MICRO BEACH 5. Ryoko!! 6. Summer Babe 7. 52ND STREET 8. MIDSUMMER DRIVIN’ 9. LOVIN’ YOU
順番逆ですが(笑)、オープニングソングの①「Way To The Shore」…、分厚いコーラスのスローなスタート、懐かしい。そしてあっという間に②「Sea Line」のギターカッティングへ。オリジナルは、この①②の流れを聴きまくっていたので。でも本作の②のギターカッティング、オリジナルとは音程がちょっと違う??
収録曲は以下全10曲。 ①スマイル Smile ②追憶 The way we were ③イパネマの娘 The girl from Ipanema ④遥かなる影 (They long to be) Close to you ⑤マシュ・ケ・ナダ Mas que nada ⑥アルフィー Alfie ⑦静かな夜 Corcovado(Quiet nights of quiet stars) ⑧ドント・ノー・ホワイ Don’t know why ⑨恋の面影 The look of love ⑩星に願いを When you wish upon a star
⑤「Mas que nada」は低音で歌われるので、一瞬「松田聖子??」って思ってしまいました。彼女が歌う必然性があまり感じられないかもしれません。ノラ・ジョーンズの⑧「Don’t know why」は彼女なりの歌い方で歌っており、これはこれでアリかなと。ただ全体的には彼女の歌い方、声質が、JAZZに合っているのかどうか、個人的には違和感を覚えてしまいました。ただバックの演奏はしっとりしており、曲中心で聴く分には無難なアルバムです。
こうして届けられたオザケンの新曲、素敵な再開だと感じてます。楽曲はもっとスピーディーにカッコよく、あ、ギターソロはオザケン自身のもので、アーミング・ギターはセカオワから借りたとの情報もあり、クレジットにもSekai No Owariってありますね…、そして歌はより一層下手になってしまったけど(笑)、でも彼が描く世界観は誰も真似出来るものではなく、慈愛に満ちたオザケンと、誕生日が3日違いの同い年の私は思いを重ねてしまい、一緒に歳を取っていることに満足感を覚えてます。
⑦「Bedroom Warfare」とか⑧「Lost in Tonight」はオーソドックスなロックなんですけど、意外と好みです。英語と日本語をうまく組み合わせた歌詞、英語なのかと思ったら、よく聴くと日本語だったりして(笑)。歌詞のリズムへの乗せ方がうまいんですね。
⑩「Listen (featuring Avril Lavigne)」はタイトルにある通り、アヴリル・ラヴィーンがフューチャーされてます。もともと彼女の大ファンだったワンオク。いつしか彼女と共演出来るまでのレベルになったんですね。2人が交互に歌うことに違和感はありません。意外にフィットしてますね。でも本作に彼女が参加された必然性はあまり感じられず・・・。海外にフォーカスした作品ということから、友情出演といったところなんでしょうか。