リー・リトナーとの名コラボ作品
いきなり季節が逆戻り。とても寒い朝ですね~。
こんな時は暖かいコーヒーとAORがぴったりです。最近聴いているAORは本作ですね。
エリック・タッグはリー・リトナーの名作「RIT」でヴォーカル&コンポーザーとして参加したことで、一躍脚光を浴びることになったソウルフルな白人ヴォーカリストです。
本作はその「RIT」と同時期に制作されたアルバム。「RIT」と表裏一体ですから、「RIT」とセットで聴かれることをおススメします。

本作を最初に聴いたときは、あまり派手な印象もなく、聞き流してしまっていたのですが、聴けば聴くほど味の出てくるアルバムですね。エリックのヴォーカルはクセがなく聴きやすいし、何よりエリックの作る楽曲がいい。もちろんリーのプロデュースによるところも大きいでしょう。
②「Marianne (I Was Only Joking)」なんかいいですね。この当時流行ったAORの音、また時代の風を感じます。このアルバムの参加ミュージシャンはLee Ritenourに、(Key)David Foster、Don Grusin、Greg Mathieson、Ian Underwood、(B)David Hungate、Abraham Laboriel、Nathan East、(Ds)John Robinson、(Ds、Perc)Alex Acuna、(Tp)Jerry Hey、Chuck Findley、(Sax)Tom Scott、Gary Herbig、(Back Vo)Bill Champlin。
これらの面子が紡ぎだすAORサウンドですから、大体想像できると思います^^。
タイトル曲の④「Dreamwalkin'」はメロウな1曲。優しいホーン系の音が、これまた如何にもジェリー・ヘイ系のアレンジでいいですね。この曲と③「Promises Promises」は「RIT2」でも披露されているナンバーです。
⑦「Crybaby」はネチッこいリーのギターが印象的。リー・リトナーというと後にブラジリアンサウンドにのめり込んでいくので爽やかな印象があるのですが、こんな粘着質系のギターも弾くんですね。一瞬ラリー・カールトンのギターかと思ってしまいました。間奏は結構長いギターソロが堪能できます。
⑩「Maos de Afeto」のみカバーです。なんとブラジリアン・ポップスの大御所、イヴァン・リンスのカバー。これは明らかにリー・リトナーの趣味でしょうね(笑)。優しいリーのギターがバックで冴え渡ってますから。
この曲だけ妙に浮いて聴こえてしまうのは私だけでしょうか?
下の映像は「RIT」からの代表曲「Is It You?」です。この映像のヴォーカルは女性ですが、アルバムのヴォーカルはもちろんエリック・タッグ。リーとエリック、ビル・チャンプリンの共作。この優しくグルーヴィーな音楽がお気に召せば、本アルバムも気に入って頂けると思います。