ジャケも素晴らしい初期チューブの名作今週は夏休みを取り、のんびりしております。21、22日と初めてワンコを引き連れて軽井沢へ行ってきました。ワンコ映像は機会があればアップします。
軽井沢まで片道300キロという道中、持参したCDはセレクトミスで殆ど聴かずじまい。結局カーナビHDに入れておいた竹内まりや「Miss M」やデヴィッド・ロバーツなんかを聴いてました。やはりAORは軽井沢に合ってます。そしてドアーズはドライブには合いませんでした(笑)。
長旅帰宅後、まず聴いたのが本作。なぜTUBEか?実は私、大のTUBEファンでして、特に初期~90年代前半の彼等の音楽はよく聴いてましたね。「Summer Dream」「Remember Me」「Summer City」「NATSU」・・・、どのアルバムも好きでした。
そして本作。シングルヒットした「Because I Love You」が地味な印象なので、本作自身も目立ったアルバムではありません。でもわたせせいぞうが書かれたジャケットといい、TUBE初期の良さが現れた名作だと思います。
松本のドラムイントロからスタートする①「Boys on the Beach」。
真面目過ぎる演奏だからなのか、TUBEが演奏上手との話はあまり聞きませんが、個人的には彼等はなかなかのテクニシャンだと思います。特にギターの春畑は翌年、1987年以降、定期的にソロアルバムを発表していきますが、その内容がまたフュージョンファンが飛びつくような、いい音を聴かせてくれます。この楽曲でも春畑はアコギのいいソロを聴かせてくれます。爽やかですね~。
本作のハイライトは間違いなく④「MORNING CALL FROM THE BEACH」でしょうね。わたせせいぞう作詞、TUBE作曲の名曲。後に渚のオールスターズでも演奏されました。
そして実は私もバンドで演奏しました^^。メンバー持ち回りでヴォーカルを担当し、私は
♪ 君はまだ シーツの海の中 ウィンドクルージング 楽しんで起こすには早い ♪
の部分でした(苦笑)。
しかしこの楽曲、イントロと間奏のアカペラ、16ビートのノリ・グルーヴ感等々、バンドとしてのTUBEの力量を示すもので、編曲も彼等自身によるもの。
初期TUBEは亜蘭知子&織田哲郎のコンポーズする楽曲(①など)をよく歌ってましたが、その良さを自身にうまく消化した結果が、この曲に反映されてますよ。
個人的に大好きな⑦「SAY GOOD BYE TONITE」はちょっとAORタッチな1曲。こうしたミディアムテンポの良質なMORも初期TUBEの魅力ですね。この楽曲の作曲・編曲者は西村麻聡で、後に北島健二らとFENCE OF DEFENSEを結成する人物。北島健二は織田哲郎と高校時代の同級生という関係ですね。
(ビーイング人脈も幅広いという意味で恐ろしいものがあります・・・)
ヴォーカルの前田はロックンロール志向で有名ですが、彼の良さがよく出た⑨「GOOD NITE BABY」も大好きですね~。歌詞などに悪ふざけが出過ぎるところはBeach Boysのマイク・ラブとそっくりですが、彼の良さがはまると最高なんですよね(逆にはまらないことも多いのですが・・・)。
TUBEがまさかここまで長寿バンドになるとは思わなかったですね。学生時代にコピーして大好きだったバンドのなかで、未だ現役なのは彼等くらいでしょうか?
1988年、ベースの角野が同乗者を死なすくらいの交通事故を起こしたことはご存知な方は多いでしょう。それから1年、TUBEは角野を待つ決断を下します。
この辺の経緯はデフ・レパードを彷彿させます(彼等も結束は堅いですね)。
ある意味人生の岐路に立ち会ったもの同士の絆みたいなものがあるのでしょうね。
そして角野復帰後、1989年に発表した「Summer City」で、初のメンバー4人の作詞作曲という内容で、新生TUBEの第二幕がスタートします・・・。このアルバムもいいんですよね~。何れまたアップしたいと思います。
TUBEを聴きながら、また今年の夏も終わろうとしています・・・。