CCM系AORの最高峰、名盤です!新年明けましておめでとうございます。今年も徒然なるままに書き綴っていきますので、引き続きよろしくお願い申し上げます。
さて2007年最初のレビューはブルース・ヒバードです。
昨年暮れに、デヴィッド・ポメランツの「涙のくちづけ」がどうしても聴きたくてタワーレコードへ行ったところ、同レーベル2枚で金澤氏のサンプラーCDが付くという特典に引きずられて、デヴィッド・ポメランツともう一枚、思いつきで買ったのが本作でした。
CCMというジャンルをご存知でしょうか?
コンテンポラリー・クリスチャン・ミュージックの略で、簡単に言えば敬虔なクリスチャンが聞く音楽です。私がアメリカへホームステイしたときのホストファミリーが敬虔なクリスチャンで、その時一度レコードショップへ連れて行かれたことがあったのですが、無理やり「これを買え、これがお奨めだ」と言われて、フィリップ・ベイリーのカセットを買わされたことがあります(笑)。フィリップ・ベイリーは典型的なCCMアーチスト。「このアーチストの歌詞は安心できる」と言われた記憶があります。
実はブルース・ヒバードはそのCCM系アーチストなんですね。本作CCMという先入観で聴くと驚くと思います。いや~、これは全くのAORですね。しかも最高にクオリティが高いです。
表題作①「Never Turnin Back」の甘いサックスのソロ。肩に力の入っていないライトなサウンドとヴォーカルにジェイ・グレイドンっぽいハーモナイズド・ギター。この1曲ですっかり気合入れて聴きだしました。
③「You'll Never Let Me Go」の甘~いサウンドなんて、エアプレイっぽいですね。♪I Know You Never Let Me Go♪ う~ん、ここのメロディなんて典型的なAORメロです。いいですね~。
軽快な⑤「You're So Good To Me」。このシャッフルする軽快なリズムも典型的なAOR。力まないギター、メロウなキーボード、どれもが大好きなAORの音です。
このギターソロ、最高です。このバックの演奏はフュージョンですね・・・。それもそのはず、本作のバックは後にフュージョンバンド「コイノニア」を結成する面々なんですね。
ちなみにこの「コイノニア」、あの名ベーシスト、エイブラハム・ラボリエルが結成したバンドです。メンバーはエイブにアレックス・アクーニャ、ディーン・パークス、以下本作参加メンバーでハドレー・ホッケンスミス(g)、ビル・マックスウェル(Ds)、ハーレン・ロジャース(Key)。
「コイノニア」自体は私は未聴ですが、多分AOR系フュージョンで、かなりよさそうですね。
⑥「Forgiven」のイントロは気のせいか、ポール・ディヴィスの「クールナイト」を勝手に連想してしまいます。歌詞に「Jesus」と出てくるので、これはCCM系だと分かります。
⑩「We Are All His Children」はホーン、歌いっぷりがEW&Fそっくりです。これも明らかにCCM系の歌詞ですね。ソロの部分はフュージョン色が濃くなっていきます。
いや本作、最高級のAORアルバムですよ。これはいい。全曲全てが魅力的な素敵なアルバムです。