さて、今回は
ボニー・レイットのセカンドアルバムです。所謂「名盤」ですが、私自身は初期ボニーはブルース色が濃いと勘違いし、長らく本作はスルーしておりました(最初に聴いたファーストが結構ブルース色が濃かったので)。
ところが最近、サブスク君がやたらとこのアルバムをリコメンドしてくるので、BGMとして軽く流してみると、おお~、いいじゃないですか。特に後述する2曲目がジェームス・テイラーっぽくてビックリ。その他の曲も結構バラエティに富んだもので、アルバムとして(今更ですが)秀逸と感じました。

プロデューサーはジャズ畑のマイケル・クスクーナ。当時、ワーナーブラザーズはボニーにレコ―ディングに関する決定権を委ねておりました。よってこの起用もボニー自身によるものであり、それが功を奏し、本作はファーストよりも洗練されたものに仕上がりました。
また本作にはボニー自身の3曲の作品と、7曲の素敵なカバーが収録されております。
まずはボニーのペンによる①「Give It Up or Let Me Go」。華やかなディキシーランドミュージックが繰り広げられます。
ボニーのスライドギターも凄い迫力。これはやっぱりライブ映像が見たいですよね。
アップしたのは1989年のライブ映像。メンバーはボニーにジョニー・リー・シェル (ギター、トロンボーン)、ジェームス・"ハッチ"・ハチンソン(ベース)、ウォルト・リッチモンド(キーボード)、トニー・ブラウネージル(ドラムス)、マーティ・グレブ(キーボード、ソプラノ&バリトンサックス)。器用なメンバーです。
いや~、実にボニーがカッコいい。
女性ヴォーカルだからキャロル・キング風といってもいいかもしれません。ボニー自身の作品。ボニーってブルースのイメージが強かったので、この曲を聴いてビックリ。こんなSSW風な曲も作れるんですね。そして歌詞も、好きなのに別れてしまった悲しみ・後悔を歌った切ないもの。
印象的なベースはデイヴ・ホランド、サックスはジョン・ペイン。両者ともジャズ界の方なので、マイケル・クスクーナ繋がりでしょうか。このサックスとの絡みは、私の大好きなジェームス・テイラーの「Don't Let Me Be Lonely Tonight」を彷彿させます。
ジョエルは1975年にファーストアルバムを発表。もちろんこの曲も収録されてます。そういった意味ではボニーの選曲眼って凄いなあと思います。
淡々と歌われるこの曲もフォーキーで味わい深いメロディですよね。印象的なフラットレスベースはボニーとの仕事でしられるフリーボ。エレキギターはジョン・ホール、そしてドラムはウェルズ・ケリー、このお二人はオーリアンズ組ですね。素晴らしい仲間に囲まれて、ボニーは朗々と歌い上げます。
ジャクソン・ブラウンのロックンロールな⑧「Under the Falling Sky」。
こちらはジャクソン・ブラウンのデビューアルバム「
Jackson Browne」に収録されていたナンバー。ジャクソンのバージョンはアコギを掻き鳴らすようなアレンジですが、こちらはボニーらしいブギー調のカッコいいアレンジ。ハーモニカはポール・バターフィールドの演奏です。
リンダ・ロンシュタットの名唄でも有名な⑩「Love Has No Pride」。
ボニーの奏でるアコギの響きが胸に染みます。ボニーの力強いヴォーカルは、ちょっとカントリー的でもあり、どことなくリンダにそっくり。いい曲ですね。