こちらは英国人SSWのクリフォード・T・ウォードの作品。彼は1983年発表の「Both Of Us」にて本作を発表しております。恐らくラリーの方がレコ―ディングは先を思われますが、なぜこの曲を米国人のラリーが知るに至ったのか、凄く気になります。プロデューサーのジョン・ライアン(英国人)か、ニッキー・ホプキンス辺りがラリーに「いい曲があるよ」と伝えたのでしょうか…。クリフォード・T・ウォードのバージョンはピアノの弾き語り風で胸に染みます。そしてラリーはAOR風なバラードに仕立てており、デヴィッド・サンボーンの泣きのサックスが素晴らしい。
これはリリース時、よく聴きました。AOR系全盛期ですね。このアルバムには一家言あります。一番のお気に入りは「The best is yet to come」良い時はまだ来てない、転じて、そのうちいいことあるさ、の意味ですね。何といってもサンボーンの短いながら泣きのサックスが素晴らしい!サンボーンは数々のロック、ポップスで参加してますが私的には、これがベスト!イーグルスのよりイイ!
この曲は色々カバーされていて私が知ってるのは、The Boys Bandの同タイトルアルバム(1982)これもよく聴いた。ジュディ・コリンズ「Home Again」(1984)こちらは神々しい。それぞれのアルバムに入ってます。ムーディー・ブルースのメンバーのジャスティン・ヘイワードは必ずコンサート等でこれを歌う、インタビューでかなりのお気に入りと語ってる。私はラリーのこのアルバムでの作者クレジットを見て。クリフォード・T・ワードのことを知り一時期、よく彼の曲聴きました。有名な曲では「Gaye」というのがあり、基本的に彼の曲は抒情性溢れた曲がメインです。元高校教師という肩書を持ち、風貌は山下達郎のような長髪で、いかにもですが・・。ただ若くして病気で亡くなってます・・
これらカバーのなかでは、やはり、サンボーンのサックスが光るラリーのかな。
スミマセン、続きです。ギタリストで参加してるジョン・ゴーイン「Waiting to let go」ではルカサーばりのソロを聴かせてくれてます。でそのルカサーが全面参加しているAORの名盤、ウィルソンブラザーズの「Another Night」1979 にタイトル曲の「Another Night」にゴーインは一曲だけ参加していて、渋いソロを聴かせてくれます。ゴーインはナッシュビルのセッションミュージシャンですね。確かこのアルバム、ナッシュビル録音だったはず。
リック・ダンコの参加、、たまたまスタジオに居合わせたんじゃないかなぁ、、想像ですが、、
プロデューサーのジョン・ライアン・・Chicago Kids Productというユニットを持っていて、ライアン名義であったりChicago Kids Product名義でプロデュースしてます。このアルバムと同時期でいうと、AOR系名盤、グレッグ・ギドリー「Over The Line」
、ファンには不評(私は好きですが・・)な1981年アリスタからリリースのAllman Brothers Band「Brothers of The Road」等があります。指向としては、元は、いなたい系、土くさ系、カントリー系の人たちを当時の潮流に合わせて、洗練されたっぽくした、という感じかな。
☆ハリジョージスンさん、コメント有難うございます。
こうしたマニアックなコメントは非常に嬉しいです。
ジョン・ゴーイン、全く記憶になかったのですが、早速ウィルソンブラザーズのアルバムを引っ張り出し、クレジット見ました。おお、確かにJon”Git"Goin、ありますね。ルークはすべてのギターソロとのクレジットがありますが、しっかりexept Another Night, guitar solo By Jon Goinともありました。全く忘れてました。
それとラリーのこのアルバムは実はカリフォルニアでの録音なんですよ。 Sound City Studioとあります。ラリーはこのアルバム収録後にナッシュビルに移住し、後にOMDの面々もナッシュビルに移って来たようです。
私もこの辺りのナッシュビル系AORアルバムは好きですね~。いい時代でした。