昔、このブログ上でやり取りしていた若者のアイコンがこのジャケットでした。私より21歳年下の彼が、なぜこのアルバムを好きだったのか、よく分かりませんが、きっと何か琴線に触れたのでしょう。
このアルバムの主人公、ザ・キンクスは、1973年にロックオペラ的なアルバム「Preservation: Act 1」を発表。リーダーのレイ・ディヴィスは演劇に没入してしまいます。この作品から1976年までのザ・キンクスが「演劇スタイルの時代」とも呼ばれているようです。
そしてRCAとの契約が終了した後、ザ・キンクスはアリスタ・レコードと契約。アリスタの経営陣の励ましもあり、彼らは再びロックバンドとして生まれ変わり、完成されたアルバムが本作…というわけです。
米国向けのロックアルバム、そしてザ・キンクスは商業的な成功も収めることとなります。
心機一転、再びツアーに明け暮れるロックバンドに戻ったことを象徴するようなナンバーが①「
Life on the Road 」。
全くジャンルは違いますが、個人的には浜田省吾の「路地裏の少年」を彷彿させるようなロードムーヴィー的な楽曲と感じました。 あんまりややこしいことは抜きにロックンロールを楽しもうぜ…と語りかけているようなレイ。結局Life on the roadを望んでいるんだ~。 キンクスが原点回帰した一発目の見事なロックです。
イントロからドラムのリズムがファンク調でビックリ。この曲調、ヴォーカルの質、スティーヴ・ミラーっぽいですね。
この曲の聴き所は間奏部分以降の後半パートでしょうか。ファンク調だったものが、いつのまにか力強いロックビートに支えられ、コーラスに後押しされるようなグルーヴ感。裏でずっと鳴っているピアノもイイ感じです。
一瞬妙なパーカッションが鳴り響く⑤「Juke Box Music 」。
こちらはストレートなロックです。ちょっとギターがカントリータッチ。英国のバンドの音じゃないですね。メロディは英国風でも、サウンドは実にアメリカンロックしてます。妙にカッコいいナンバーなんですよね。
キンクスらしいメロディを持つ⑦「Stormy Sky 」。
渋い曲ですよね。この曲、イーグルスのように厚いハーモニーでアレンジすることも可能だったと思うのですが、かなりレイのヴォーカルを強調したような控え目なバックサウンド。もう初期、キンクスのようなサウンドではありません。でも一方でこの当時、アメリカ西海岸ではヴァン・ヘイレンがキンクスの「You Really Got Me」をカバーしていた筈。彼等は翌年に往年のキンクスを更にハードにしたような爆音サウンドでデビューしましたね。
ちょっとサザンロック的な味付けで淡々と歌われていきます。人生山あり谷あり、人生いろいろあるけど、人生はそれでも続いていく…。
そんなレイの人生観がアメリカンロック的なアレンジとマッチしております。
♪ No matter how I try, it seems I'm too young to die ♪
♪ Life goes on and on and on ♪
♪ Life goes on and on and on ♪
本作全体に通じますが、アレンジはアメリカンロックですが、歌詞やメロディはキンクスらしさが発揮されたアルバムですね。 昔、このブログ上でやり取りしていた若者、R君は十代でこのアルバムをフェイバリットとしておりました。
彼がこのアルバムをどう捉えていたのか聞けることもなく、彼は逝ってしまいました。
私はようやくこのアルバムに感じられるレイの客観的な人生観に共感できるようになってきましたが、それを考えると私と20歳以上年下だったR君は既に成熟した大人だったのかもしれません。
この前後のキンクスも気になり出してきました。
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