天才少年と呼ばれていたスティーヴ・ウィンウッドのソロ・ベスト盤若かりし頃のスティーヴはとんがっていました。プロデビューは1964年。兄マフ・ウィンウッドと共に、スペンサー・ディヴィスに認められ、若干16歳(!)でスペンサー・ディヴィス・グループを結成。
写真左が当時のスティーブ。このバンドは「キープ・オン・ランニング」「ギミ・サム・ラヴィン」「アイム・ア・マン」等のヒットを飛ばしますが、特に「アイム・ア・マン」は黒い!!!疾走するオルガンに、スティーブのヴォーカルがまた黒い。当時はその声から黒人に間違えられたらしい。
10代の少年の逸話ではないですね。とにかく天才少年と言われてました。
その後の活躍はご存知の通り。1967年にグループ脱退後、名盤を排出していく「トラフィック」を結成。
ソロ・デビューは1977年。プロデビューから13年後のことです。
本作は1977年のデビュー作「Steve Winwood」から、1986年発表の「Back in the High Life」までの4作からピックアップされたベスト盤です。
私が洋楽を聴き始めた頃、クラスのとんがった奴が②「While You See a Chance」をよく聴いてました。独特のオルガンサウンドが心地よいポップスで、スペンサー・ディヴィス・グループの頃のサウンドとは全く違いますが、これはエバーグリーンなポップスだと思います。
未だにこの曲の歌詞♪While you see a chance take it♪のスティーブの叫びには励まされてますよ。
この②の路線と同じく⑥「Valerie」もよく聴きました。これも軽快なポップスです。
③「Vacant Chair」はデビューアルバムに収録されていた曲ですが、どことなくスティーリーダンを思わせる部分もあったりします。スティーブ節が確り聴ける渋い1曲です。ギターはウェイラーズのジュニア・マーヴィン。74年に自殺したグラハム・ボンドのことが唄われているようです。
④「Help Me Angel」はスティーブらしいファンキーな1曲。
若かりし頃のスティーブも是非聴いて欲しいし、70~80年代のスティーブのソロも味がありますよ。スティーブの情報は
All About Steve Winwood というサイトに詳しく載ってます。