こちらでは週イチで記事を更新してますが、GWでもあるし、ちょっと気になるアルバムストックが増えているので、GW中、数枚アップしておきます。
1960年代中頃のイギリスでは、モッズと呼ばれる若者の細身のスーツに代表される服装や、彼らの愛好するモダン・ジャズ、R&Bといった音楽が流行しました。
その代表的なバンドといえばザ・フー、キンクス、そして
スモール・フェイセズでしょう。
本作はスティーヴ・マリオット擁するスモール・フェイセズのデビューアルバムです。スティーヴ・マリオット、大好きなんですよね…。この後結成するハンブル・パイも大好きです。
メンバーはスティーヴ・マリオット(Vo,G)、ロニー・レーン(B)、ケニー・ジョーンズ(Ds)、イアン・マクレガン(Key)。
1965年のデビュー当時はキーボード奏者にジミー・ウィンストンが参加してましたが、1965年11月のセカンドシングル「I've Got Mine」リリース後に解雇。代わりにイアンが加入しております。本作は1965年6月から1966年2月にかけて録音。よって曲によってはジミーが弾いております。レコ―ディングエンジニアにはグリン.ジョンズが参加。

記念すべきデビューアルバムのトップには素晴らしいカバー曲が収録されております。それがサム・クックの名曲の①「
Shake」。
ケニーの荒々しいドラムにハードなギター、ここではリードヴォーカルはロニーが取っておりますが、ロニーも素晴らしいヴォーカリスト。間奏の黒っぽいイアンのオルガンソロはスモール・フェイセズらしい。黒人R&Bの見事なハードロック風カバー。
本作の魅力はやはりハードロックなオリジナル曲でしょう。特にスティーヴの唱法は多くのアーチストに影響を与えました。
②「Come on Children」の荒々しいこと…。
メンバー全員(イアンでなくジミーが参加)の共作ですが、こちらもザ・フーのキース・ムーンばりの激しいドラミングをケニーが披露。
途中、間奏で曲が静かになっていったと思ったら、また一気に最初の激しいパートへ繰り出す。この曲も当時の音楽シーンに大きな影響を与えたのではないでしょうか。
彼等の強力なデビュー曲の⑥「Whatcha Gonna Do About It」。
てっきりカバー曲かと思ったら、もともとスティーヴとロニーはこの曲のアイデアを持っていたものの、うまく歌詞が思いつかず、当時のマネージャーのドン・アーデンがイアン・サムウェルとブライアン・ポッターに依頼し、歌詞を付けさせたもの。
アップした映像はTVショーのものですが、口パクではなく、ハッキリ演奏しているものと分かりますね。圧倒的な迫力のスティーヴのステージング。ロバート・プラントがスティーヴに憧れた理由もよく分かります。
メンバー共作のインストナンバーの⑧「Own Up Time」。
これもまたスティーヴのハードなギターとイアンの洒落たオルガンがカッコいい。このオルガン、如何にもモッズ的なブリティッシュな香りがします。
エンディングのギターソロではスティーヴはアームを駆使しているのでしょうか。当時、アームがギターに付いていたのか分かりませんが、ネックを歪めたりしていたのでしょうか。いずれにしてもかなり斬新なプレイです。
ウィリー・ディクスン作の⑨「
You Need Loving」。
https://www.youtube.com/watch?v=tp0jZ4BGuDwこの曲はもともとは、1962年にマディ・ウォーターズが「You Need Love」として発表したもの。曲を聴いて直ぐに分かった方も多いと思いますが、この歌い方、レッド・ツェッペリンのロバート・プラントそっくり。もちろんロバートが真似たものであり、「Whole Lotta Love」の原型とも云われている楽曲。マディの「You Nees Love」というよりも、スモール・フェイセズの「You Nees Loving」が原型でしょう。ワンコードでここまで押し切ってしまう迫力、凄いですね。
イントロから非常にスリリングな楽曲。コーラスがちょっとサイケっぽいですが、これぞハードロック…。一気に押し通してしまいます。
デッカ・レコードからデビューしたスモール・フェイセズですが、その後にデッカとの関係が悪くなり、1967年にイミディエイト・レコードへ移籍します。一方、デッカ側も未発表曲集「From The Beginning 」を発表。こちらがセカンド・アルバム扱いとなっております。そしてイミディエイト・レコードから発表された新作、つまりサードアルバムが「
Small Faces」。つまりファーストを同じタイトル…、何ともややこしいことをしてくれたものです(笑)。