さて、本作の主人公、B.J.トーマスですが、一般的には「Raindrops Keep Fallin' On My Head」の人ですよね。映画「明日に向かって撃て」の挿入歌、バカラック・メロディが美しい名曲ですが、B.J.は本来はメンフィス・ソウル的な曲を得意としていたシンガーでした。ところが「雨にぬれても」の思わぬ大ヒットで、世間一般的に(スティーヴ曰く)ダサいイメージで捉えられてしまいました。「この当時、世間でウケていたのはレッド・ツェッペリンやボブ・ディラン、ジミー・ウェッブ、キャロル・キングといった方々の楽曲。だったらそういう人たちの楽曲を集めて、作者本人にも参加してもらおう」とスティーヴは考え、当時としては時代のずっと先をいくような作品、すなわち本作を仕上げたとのこと。
まずはこの素晴らしい作品から最初にご紹介する楽曲は、本作中一番有名な②「Rock And Roll Lullaby」。バリー・マン&シンシア・ワイル作の超名曲ですね。ここではバリー・マンがエレピで参加。非常に印象的なギターはトワンギン・ギターの名手、デュアン・エディ。そして中盤からのビーチボーイズ風のコーラスが最大の聴き所。実際にビーチボーイズに打診したようですが、断られたみたいですね(そんなビーチボーイズも後にピンクレディーの作品にコーラスで参加するという実績はあるのですが)。ということでコーラスはブラッサムズ等が担ってますが、このコーラス、いいんですよね。曲そのものいいですが、そのアレンジが素晴らしい楽曲です。
スティーヴィー・ワンダーの名作、③「Happier Than The Morning Sun」はニック・デカロのバージョンでも有名ですね。
https://www.youtube.com/watch?v=jadzFq-_2ao こちらはカントリー系ミュージシャンのウェイン・カーソンの作品。ウェインはエルビスの代表曲のひとつ「Always On My Mind」をマーク・ジェームス等と作った方。そしてこのアルバムにはマークも2曲提供してます。ウェインはギターで参加。硬いベースはジョー・オズボーンを思わせますが、カーク・ハミルトンのプレイです。
最初の ♪ Don't you go crying ♪ の歌詞から引き込まれます。メロディがいいんですよね。実に味わい深い…。
こんばんは。
もうなくなった番組ですが「SONG TO SOUL」という番組で、「雨に濡れても」が取り上げられた時に、恥ずかしながら初めてこの方の他の曲も聴きました。本人も出演していて、たしか「たまたまかなり声の調子が悪い時に録った曲」みたいなことを言っていたと思います。
この曲「スパイダーマン」の1作目にも使われていて、こんな映画にも意外と合うものだなと感心しました。
SONG TO SOUL の話で追加すると、声の調子が悪い時に録ったのは、映画本編で流れる「雨に濡れても(On a Bicycle Built for Joy)」です。しかし、多くの人の記憶にあるのは、シングル盤の「雨に濡れても」なので、こちらの声は大丈夫です。
そもそもあの映画「明日に向って撃て」は、劇伴が少なく全体で15分程。サウンドトラック発売時に曲を追加録音してようやくLP盤の体裁(それでも30分ない)が整いました。
☆SMOさん、コメント有難うございます。
実は私、その「SONG TO SOUL」を殆どPCに録画していたのですが、すっかり「雨にぬれても」が採り上げられていたことを失念しておりました(苦笑)。
ということでその回を見てみました。酷い咽頭炎だったんですね。5回歌ったと語ってますね。
まだB.J.が健在だった頃。そういった意味ではこの「SONG TO SOUL」、他の回も含めて、本人が登場するなど貴重な番組だったんですよね。
あ、その回では、実はバカラックはボブ・ディランに歌って欲しかったが断られたというエピソードも披露されてました。