それにしてもザ・バンドは全く歌わない頭脳のロビーと、3人の素晴らしいヴォーカリスト、全員が演奏能力が卓越したミュージシャンだった稀有なバンドでした。サイケが流行していた時代に、Back To Basic、アメリカ音楽を追求した姿勢に多くのミュージシャンが虜となり、中でもエリック・クラプトンが「The Weight」を聴き、クリームの脱退を決意し、ザ・バンドにセッションの申出をしたことは有名な話ですね(その申出を断ったザ・バンドも流石です)。
本作はジャケットに準えて「ブラウン・アルバム」とも呼ばれている名作。デビューアルバム「Music From Big Pink」発表後、ロビーは古き良きアメリカ南部の生活様式をコンセプトとしたアイデアをベースに曲作りを開始し、その曲をどのように料理していくか、メンバーでアイデアを持ち寄って、楽曲を練り上げていきます。
プロデュースは前作同様にジョン・サイモンが務めてます。
オープニングからかなり直球のスワンピーな楽曲、リチャード・マニュエルのコクのあるヴォーカルが堪能出来る①「Across the Great Divide」。
リヴォンのヴォーカル曲ばかりをご紹介していたので、ここら辺でリックのヴォーカル曲をピックアップします。まずは⑨「Look Out Cleveland」。 https://www.youtube.com/watch?v=pIYiGyXfHr4 ちょっとヘビーなスワンプ。リックのヴォーカルも味があります。一緒にハモっているのはリヴォン。ブギウギ調のリチャードのピアノがいいですね~。
歌詞はUSAの史実を基に書かれたものが多い。例えば「The night they drove~」は南北戦争時の南軍の兵士の立場から見た、フィクションで書かれているし…踏み込んで、理解して聴くと、また違った聴き方(楽しみ方)が生じてくる。
星野源あたりも、the Bandのサウンドを参考にしてる気がする…
1994年のRock and Roll Hall of Fameで殿堂入りしたThe Band…リヴォンを除く、三人が出席。私がみた動画では冒頭に、リチャード・マニュエルの奥さんのアーリー・マニュエルがコメント、ガースに続きロビーがコメント…妻のドメニク、子供たちに感謝を述べてるのが印象的…最後にプレゼンターのクラプトンが「バンドに入りたかった」とか「リヴォンはどこかでジェリー・ガルシアとツアーしてるらしいで…」(冗談)と言って、笑いがおきる。
その後はクラプトンを交えて「The Weight」を…ボーカルはリック⇒ロビー⇒クラプトンで演奏してる…
1994年のRock and Roll Hall of Fameで殿堂入りしたThe Band、早速チェックしました。あ~、リヴォン、居ないんですね。そうは言ってもイーグルスは7人が揃ったのに。ホントにずっと絶縁状態だったんですね~。エリックの冗談がなんか救いです。
リックのヴォーカルは苦しそう。エリックは楽しそうですね~。
このバンドは、ゆったりしていて、渋くて、味わい深く、芳醇なバーボンウイスキーのようなバンドです。飽きがこないですね。私などは、若い時はとっつきにくくて苦手でしたが、この年になると、まさにバーボン片手にゆったり聴きたくなる音楽です。
「The Night They Drove Old Dixie Down」ですが、ヒットしたジョーン・バエズのカヴァー・ヴァージョンを聴きました。うーん、違和感がありますね。まるで、男性演歌の名曲をJpopの若手女性歌手が歌っているような違和感です。
やはり、南北戦争を歌ったこの曲は渋い男の声で歌ってほしい。リヴォンがジョーン・バエズのカヴァーを嫌っていたという噂は何となくわかるような気がします。