冒頭でスマートなピーター・セテラと申しましたが、このデビュー当時の彼等は、80年代の彼等とは全く別のバンド…ですよね。まず一番驚いたのが「ピーター・セテラってむさ苦しい男だった…」ってことと「テリー・キャス、凄いギタリストだったんだなあ」ってこと。それから加えて「ダニー・セラフィンってメチャクチャ上手いドラマーだな」ってこと。いろいろアップしたい映像があったのですが、やはり一番はデビューシングル④「Questions 67 and 68」の日本武道館でのライブ映像!
アルバムも濃密な内容で、特にA面1曲目の①「Introduction」から②「Does Anybody Really Know What Time It Is?」、③「Beginnings」、そしてB面の④「Questions 67 and 68」のトップ4曲の流れが圧巻。
ロバート・ラムが歌う②「Does Anybody Really Know What Time It Is?」はイントロから1分以上続く知的なピアノソロ…、そして変拍子が混じるブラスロックと難解な曲?…と思いきや、ヴォーカルが入るとブラスが心地いい軽快なポップス。ジャズを巧みに取り入れた知的な要素を散りばめつつ、非常に聴きやすい曲に仕上げているのがシカゴの魅力ですね。
こんにちは。ブラスロック!そしてシカゴ!僕のブラスロック体験は結構古くて中学生の頃、チェイスの「Get it on」(邦題:黒い炎)が好きでLPを買いました。どちらかと言うとジャズ寄りなバンドで管楽器奏者がトランペット4人という構成でした。後にBS&Tもレコード買いました。で、シカゴはヒット曲(長い夜)とかラジオでよくかかっていたものの、なんか生真面目な印象があったのとアルバムが二枚組とか三枚組だったので手が出ませんでした。なので初期のアルバムは聴けてません。
あらためて今回聴いてみると、演奏能力が高く、とてもプログレッシブですよね。とてもしっくりきますね~。80年代のシカゴより、よっぽどイイです。けど比べるのは酷な話ですが…。僕はフィル・ラモーンがプロデュースの「Hot Streets」あたりが好きであったりします。
私にとってシカゴとの出会いはやはり「25 or 6 to 4(長い夜)」ですかね。ブラスロックでは最強力バンド。こうして当時の映像「Questions67&68」を見ると、彼らの演奏力と歌唱力は、初期から完成の域にあったことが分かります。80年代以降のAOR路線とは違った髭面のピーター・セテラの声もここでは、より力強く、骨太の演奏によく乗っている感じがします。彼のその後の脱退は、やはり音楽性の違いに起因するようです。バンド名の変更は同名の当局からクレームがきたとか?
初期のシカゴに嵌って頂いていたとは実に嬉しい限りです!小生の洋楽人生はワイルドなシカゴとともに始まりましたからね!ロックにブラスを取り入れた先駆的な存在、社会矛盾を突いた反体制の姿勢を鮮明にして愛・自由を叫んでいた熱い血潮のワイルドな初期シカゴ十分に堪能してもらいたいと思います。小生が最も大好きな曲は「流血の日」(someday)1968年夏の民主党大会(シカゴ開催)で「ベトナム戦争反対」のデモ隊と警察・軍がぶつかり合う生々しいシーンから始まります。対峙していく両者の背景には重々しく迫力あるシカゴBGMが刻々と迫り、ブラス音が炸裂して曲は一挙に疾走を開始、クライマックスへ!。冒頭と中盤に響き渡る群衆のシュプレヒコール「The Whole World is Watching!」(世界がこの権力暴挙を見つめているぞ!)・・、この衝撃曲で強烈な感動を受けたRWは完全にシカゴに圧倒されてしまいました。ジェイムズ・ウィリアム・ガルシアをプロデューサーに迎えデビューを果たした1st盤「シカゴの軌跡」は壮大なるコンセプトアルバムの風格を讃えています。当時は「シカゴ・トランジット・オーソリティ」という長いグループ名で「俺たちはこんなバンドなんだぞ!」と自信に満ち溢れた自己紹介曲「イントロダクション」が冒頭を飾り、ヒット曲としても有名な「一体現実を把握している者はいるだろうか?」、「ビギニングス」そして初期の最大ヒット曲「クエスッチョンズ67&68」へと繋がっていきます。まさにロバートラムの鋭い感性と曲作りの豊潤なセンスが冴えわたっています。そして初期シカゴのサウンドを牽引していたのが名ギタリストとして称賛されたテリー・キャスの迫力あるギターソロですね!彼がいぶし銀のギターワークがブルージーに唸り奏でられる組曲「ポエム58」は実に見事!これこそ1969年ロックの究極の姿というしかありません!
ピーターの解雇理由、そうなんですか。80年代のAOR路線は、ドゥービー同様、時代の流れに上手く乗ったということでしょうか。それでピーターがボーカルの名曲がヒットし。「Love Me Tomorrow」「Hard To Say I'm Sorry」も好きですよ。ピーターはとにかく歌上手い。テリー・キャスの突然の事故死、ダニー・セラフィン(D)の解雇、ピーターの脱退などなど、活動期間が長ければいろいろありますが、オリジナルメンバーのR.ラムとブラスの2人がいれば(W.パラセンダーは休止中?)、途中加入のメンバーも実力派揃いなので大丈夫かなという思いです。
☆KOさん、コメント有難うございます。
シカゴの将来に危機意識を持った制作サイドが抜擢したのがデヴィッド・フォスター。この時、フォスターはシカゴが用意した楽曲をすべて破棄したらしい。そこで自らも楽曲制作に携わった…。賛否両論ありますが、間違いなく危機を救ったのはデヴィッド・フォスターで、そのカラーに合ったのがピーター・セテラでした。私も、そうはいってもこの当時のシカゴ、大好きです。「Hard To Say I'm Sorry」はエンディングから「Get Away」へ流れ込む、激しいブラスが大好きです。
☆星船さん、コメント有難うございます。
「Questions 67 and 68」、いいですよね。ホーンが鳴り渡り、テリーがギターを弾きまくるイントロ、ピーターの歌いだし…、どれも素晴らしいです。ロバート・ラムが1967~1968年に付き合っていた彼女が、やたらと質問してくる子だったらしく、その実体験を綴った作品というエピソードも微笑ましいですね。
本作収録のテリーの「Free Form Guitar」を聴いて、ジミヘンの再来?って思っちゃいました。そもそもデビューアルバムにああした実験的な楽曲を収録しちゃうバンドもスゴイですね。