本作が発表される前年、キム・カーンズはケニー・ロジャースとのデュエット「Don't fall in love with a dreamer」でようやく陽の目を見ることになりました。ケニーがキムに作曲を依頼して、せっかくなのでキムにデュエット相手になってもらったもの。それまでのキム・カーンズはSSW系シンガーとして、そこそこのヒットは記録するものの、地味な存在でした。
その意外なカバーがエンディングの⑩「My Old Pals」。恐らくほとんどの方がご存じないと思うのですが、この曲、Funky Kingsのカバー。Funky Kingsって、イーグルスのフォロワー的な存在で、あのジャック・テンプチンが在籍していたバンドで、この曲はメンバーのリチャード・ステコルの佳作。
ということで、最初に戻って、大ヒット曲の①「Bette Davis Eyes」です。皆さん、ご存じのようにこちらはジャッキー・デシャノンのカバーです。しかも大胆にアレンジし直したもの。まさにヴァル・ギャレイが思い描いたサウンドで、彼のマーケティングがズバリ的中。世紀の大ヒットナンバーとなりました。恐らく一番驚いたのが、ジャッキー本人だったのではないでしょうか。ジャッキーのオリジナルは1974年に発表されたものですが、これがまた全く違う印象の楽曲なんです。ですから1982年に彼女がグラミー賞の最優秀楽曲賞を獲得したことはラッキーだったかもしれません。
ここまで偶然にもカバー曲でしたが、キム・カーンズは本来はイイ曲を書く人。⑤「Draw Of The Cards」はキムとダンナのデイヴ、ビル・クオモ、ヴァル・ギャレイの作品。これもヴァルが共作者に入ってることから、彼の志向が強く出た作品かもしれません。「Bette Davis Eyes」と同じ、ちょっとニューウェーブ的な要素が加わった作品。最後の笑い声なんて不気味ですね。これも80年代らしい楽曲と云えるでしょう。
本作で一番のお気に入りは⑥「Break The Rules Tonite (Out Of School)」。コレ、実にウエストコーストのミュージシャンが好きそうなロックンロールナンバーです。これもキムとデイヴ、そしてウェンディ・ウォルドマンの共作。まさかウェンディまで登場するとは。ウェンディはカーラ・ボノフやアンドリュー・ゴールド、ケニー・エドワーズとバンド(ブリンドル)を組んでましたね。恐らくこの辺りの方々は皆、人脈で繋がっていたんでしょうね。
こんばんは。キム・カーンズのこのアルバム、気になっていたものの、ずっと後回しになっていて聴けてなかったんです。今回、聴く機会を持てて大変嬉しい限りであります。やっぱりイイですね~。唯一無比な声質、本来の彼女の魅力、十分堪能できます。
このアルバムから話しが、それますが、前年のランディー・マイズナーのアルバム『One More Song』で「Deep inside my heart」という曲でキムはランディーとデュエットし、曲もミドルヒットしました。ちなみに僕は、イーグルス、とりわけランディーの大ファンであります。アルバムタイトル曲は、ジャック・テンプチンの書き下ろしで、他には、ウェンディ・ウォルドマンとエリック・カズとの共作曲、ウェンディがバックボーカルで参加、又、プロデュース&エンジニアが、ヴァル・ギャレイ、シンセサイザーがビル・クオモで、なんか色々、共通点感じてしまいます。
で、キムの曲では、彼女が1975年にリリースした「Somewhere in the night」という曲が素晴らしく、彼女の歌唱力も堪能できます。実はこの曲、キム以外に、同じ年に、ヘレン・レディ、イボンヌ・エリマン、バドルフ&ロドニー、翌年にバリー・マニロウがリリースしています。作者はスコットランドのSSWのリチャード・カーで、後にバリーのお気に入りのコンポーザーとなります。キムのバージョンが一番かな。いずれの曲も、YouTubeで観れますので、お時間ある時にでも観てみて下さい。
少し早いですが、よいお年を!あっ!でも年内に、またコメントするかもです。スミマセン!
☆ハリジョージスンさん、コメント有難うございます。
SSW系のキムと、ニューウェーブ的なキムと、バランスよく収録されてます。やっぱり時代だったんでしょうね。でもこの時代の変化を敏感にキャッチし、「Bette Davis Eyes」を大胆にアレンジ。キムのヴォーカルとこのアレンジがマッチしていていいですね。
ランディのそのアルバムは未聴ですので、早速「Deep Inside My Heart」、YouTubeでチェックしました。カッコいいPVですね。楽曲もランディとエリック・カズとの共作で、ノリのいいロックですね。これはイイ!ここでのキムはカントリー娘っぽい姿。
こちらもヴァル・ギャレイの仕事…、このアルバム、チェックしなくては…。
それからキムの「Somewhere in the Night」もチェックしました。SSW系、往年のキムですね。あ~、これも素晴らしい。楽曲も素晴らしいし、確かにキムの熱唱も素晴らしい。
まだまだいい音楽、いっぱいありますね~。
多くの方がコメントされていますが、私も「ベティ・デイヴィスの瞳」と"We Are The World"での僅かな出番ぐらいしか記憶になかったクチなので、色々と知ることが出来て良かったです。
カントリー畑からポップに転身した人としては、L.ロンシュタットやO.ニュートン・ジョンあたりがいますが、歌が上手くてある程度ルックスも良いと、やっぱりそういう流れになるんでしょうかね。
一年間、楽しいトピックを沢山拝読しました。
ありがとうございました。
どうぞ良いお年をお迎えください。