いよいよ10連休のGWに突入ですね。正直、これだけ休んでしまうと、休み明けの五月病が気になります。ほどほどがいいんですがね。しかもGWって旅行行くにも値段が高騰していますしね。ってことで今日は身近な芝桜見学に…(一番下に写真アップしておきます)。
さてさて、ここ最近、ギタリスト関連の記事が続きますが、今回は渋いギタリストをご紹介。フュージョン・バンドのスタッフのギタリストとして著名なコーネル・デュプリーです。
彼は60年代前半にR&B系サックス奏者のキング・カーティスに見いだされ、キングピンズに参加。実は同時期にジミ・ヘンドリックスもこのバンドに在籍していたらしく、当時は2人でギターを担当していた由。コーネルとジミって、タイプが全然違うので、この2人が同じバンドにいたって違和感ありますよね。
それからほどなくアトランティック・レコードのセッションギタリストとして活動を開始して、頭角を現してきます。アレサ・フランクリンのバンドにも長らく在籍していたことは有名ですね。あとこの時期だと超名盤、ダニー・ハサウェイの「ライヴ」とか。あのギターもコーネル・デュプリーでした。この頃、ロバータ・フラックのツアー同行中に交通事故に逢い、一時ギターが弾けない時期がありましたが、そこから復活し、本作制作に至ります。
参加ミュージシャンはベースはチャック・レイニー、ドラムはバーナード・パーディ、キーボードはリチャード・ティー、パーカッションはラルフ・マクドナルド。この4人+コーネル・デュプリーという名前を聴いただけで、そのサウンドはご理解頂けると思います。その典型的なサウンドが、アルバムトップから聴けます。不思議なギターサウンドからスタートするアルバムタイトルトラックの①「Teasin'」。グルーヴィーなクラヴィネットはリチャード・ティー。ベース&アレンジはチャック・レイニーですからね。間奏のファンキーなサックスソロはデヴィッド・"ファットヘッド"・ニューマン。レイ・チャールズのバンドに居た方ですね。この曲は典型的なコーネル流のファンク・チューンです。
③「Jamaican Lady」はコーネルとチャック・レイニーの共作。イントロのリチャード・ティーらしいメロウなフェンダーエレピが心地いい。ホーンの使い方は、後にスティーリー・ダンが手本としたようなR&B的な鳴り方ですね。ドラムも含めて、各々の楽器のアレンジが緻密で素晴らしい1曲。ドラムは如何にもバーナードらしいグルーヴ感!
1976年のスタッフのデビューアルバムでも披露していた⑤「How Long Will It Last」はエリック・ゲイルの作品。アレンジはスタッフのバージョンと、そんなに変わりません。こうした楽曲のグルーヴ感は、なかなか日本人には出せませんね。
アルバム中、一番スピーディーなナンバーの⑦「Okie Dokie Stomp」。これはClarence Gatemouth Brownが1954年にヒットさせたカバー。R&Bのパーティーソングって感じでしょうかね。
私はギターのテクニックについてはあまり語れませんが、恐らく本作のコーネル・デュプリーのプレイは、テクニシャンというよりも、熟練のなせるエモーショナルなプレイといった感じでしょうね。とても魅了されます。