単身赴任前に中古CDを買いだめしていたり、単身赴任先の図書館で名作を借りまくったりして、アルバムレビューをしたいアルバムストックが結構増えてしまっています。とはいえ、週1回更新するのが精一杯なので…。ということで3連休、ネット環境も整っている自宅にずっと居るので、今週もう1枚アップしておきます。
70年代のユーミンは神がかっていたように思います。詞や楽曲、メロディ、アレンジ…、どれも天才が為せる技。センスも素晴らしい。そしてそんなユーミンの、ひょっとしたら最良の1枚が本作なのでは…なんて思ってます。特にポップスが大好きな私にとっては一押しの作品です。
参加ミュージシャンはいつもの通り、ギターに松原正樹、今剛。ベースは細野晴臣、小原礼、高水健司。ドラムは林立夫、村上秀一、高橋幸宏。パーカッションは斉藤ノブ、ペッカー。キーボード&プロデューサーは松任谷正隆。コーラスは山下達郎、吉田美奈子。この当時の最高級なスタジオミュージシャン達。
荒井由実時代のバックバンドだったキャラメル・ママは、ジェームス・テイラーのバンド、ザ・セクションに憧れていたと思われますが、このアルバムでの演奏も含めた楽曲群は、ひょっとしたらキャロル・キングやJTといったアメリカン・ポップスをも凌駕するようなものかもしれません。

本作の特徴は、やはりJPOPの原点ともいえるポップスが満載なこと(だから他人への提供曲も多い)。また詞も斬新なものもあったりして、思春期に聴いても、大人になって聴き返しても、いろいろな発見があるアルバムではないでしょうか。
胸に染み入る名曲、そして私の大好きな②「青いエアメイル」。初期ユーミンの楽曲は、歌詞とメロディが絶妙に合っていて、情景が思い浮かぶ名曲が多いですね。この曲もそんな素晴らしい楽曲のひとつ。メールが発達した今となっては、手紙といったツールもよく分からない若い方にとって、この曲の持つ抒情感は分からないかもしれません。妙に学生時代の楽しかった日々に無性に戻りたいと思わせる1曲。
♪ 青いエアメイルがポストに落ちたわ
雨がしみぬうちに急いでとりに行くわ ♪
♪ くせのある文字がせつなすぎて歩けない ♪
♪ 冬は早く来る あなたの町の方が
最後に会ったときのコートを着ていますか ♪
③「ツバメのように」はその詞が衝撃的。
飛び降り自殺をテーマとしたものなんですね。荒井由実時代にも「死」を扱った楽曲はありましたが、こうも大胆に歌われると、聴き手が戸惑ってしまうほど。ギターソロは松原正樹さんでしょうか。ちょっとカルロス・サンタナっぽく、泣きのギターっぽいですね。詞のテーマが重々しいのに、リズムがスカ調なので、一瞬(メロディが)聴きやすい楽曲に聞こえてしまいます。
こちらもユーミンお得意の3連ロッカバラードの④「最後の春休み」。
ハイ・ファイ・セットへ提供した楽曲のセルフカバーですね。こちらも情景が直ぐに思い浮かぶような甘酸っぱい歌詞。アップした映像のコメントにもありますが、卒業をテーマとしたユーミンの楽曲、「卒業写真」があまりにも有名ですが、私もこちらの方が好きですね。
♪ もうすぐ別の道を歩き
思い出してもくれないの ♪
レゲエのリズムをさり気なく取り入れた⑤「甘い予感」。
この斬新なセンス、流石です。そしてこのリズムアレンジは細野晴臣さん。ユーミンを陰で支えたバック・ミュージシャン達。ティン・パン・アレイの面々が中心となってますが、コーラスも見逃せません。そうです、「MISSLIM」からずっと山下達郎さんがコーラスアレンジを担当してますが、ここでも達郎さんらしいコーラスが聞けます。
♪ カーラジオから流れてくるのは ビーチボーイズ ♪
なんて歌詞が登場してきますが、ひょっとしたら達郎さんへのメッセージだったのかもしれません。達郎さんは本作を最後に、自ら本業が多忙を極め、ユーミンのコーラスアレンジすら出来ない状況になっていきます…。
そしてこちらは元々は1977年にアン・ルイスへ提供した1曲。アンさんのバージョンをアップしておきます。
これも素敵なポップスの⑦「
冷たい雨」。
https://www.youtube.com/watch?v=jzsCVMVWpPwイントロのピアノは雨音のように聞こえます。1975年、バンバンに提供された1曲。あの「いちご白書をもう一度」のB面ソングですね。バンバンも、歌詞が ♪ 彼女の名前 教えないでね ♪ と歌っているので、女性目線で歌われていたもの。バンバンのバージョンは、昭和歌謡というか、チープなロックンロールというか…。やはりユーミンの、洗練されたアレンジには勝てません。
そして1976年にはハイ・ファイ・セットがカバー。山本潤子の透き通るようなヴォーカルが染みます。
⑧「風の中の栗毛」も王道のポップスナンバー。
前年、堀川まゆみに提供された楽曲。堀川まゆみは沖縄出身、歌手を目指して上京するも、その容貌から4代目クラリオンガールに選ばれ、先にモデルとして注目されたシンガー(ちなみに麗美は彼女の妹です)。後に稲垣潤一や岡田有希子の楽曲に、MAYUMIとクレジットされた作曲家が見受けられるようになりますが、そのMAYUMIが実は堀川まゆみさんだったと気付いたのはつい最近のことです。特に稲垣さんの楽曲、「Memories」「時を越えて」といった素晴らしい楽曲は、すべてMAYUMIさんのペンによるもの。
堀川さんのバージョンをアップしておきます。
達郎さんのコーラスアレンジが絶妙な⑨「稲妻の少女」。
この曲はキャロル・キングをも唸らせるくらいの日本を代表するようなポップスではないか、と勝手に感じております。もちろんユーミンの素敵なメロディもいいのですが、やっぱり達郎さんのコーラス、この曲はコレに尽きます!
ジャケットも絶妙なセンスを感じさせる名盤。この後、ユーミンは「緑の街に舞い降りて」や「DESTINY」を収録した「
悲しいほどお天気」を発表。以降80年代前半は「SURF&SNOW」といった名作を発表していきます。
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