仕事上で異動の辞令を拝受。しばらくバタバタしそうです。
さてさて嫌いなようでいて、実は結構好きなアイアン・メイデン。メタル系では、これだけ息の長いバンドも珍しいかもしれません。同じ括りでいえばデフ・レパードくらいでしょうか。だいたいメタル系の方々って、個性が強すぎ、バンドがすぐ解散ってケースが多いんじゃないでしょうか。そういった意味ではアイアン・メイデンのリーダー、スティーヴ・ハリスは強いリーダーシップと、ある意味ビジネスマンに近い感性を持っているのかもしれません。
今回も縁あって、9枚目のアルバム「Fear of the Dark」を安値で購入。やっぱりカッコイイので、記事をアップすることにしました。
メンバーはスティーヴ・ハリス(Bs)、ブルース・ディッキンソン(Vo)、デイヴ・マーレイ(G)、ヤニック・ガーズ(G)、ニコ・マクブレイン(Ds)。
アルバムトップからアイアン・メイデンらしい疾走するスピードメタルの①「Be Quick or Be Dead」。アルバムからのファーストシングルでもあり、実にカッコいい楽曲。でも朝から聴く曲ではありません(笑)。早くしないと死ぬぞ!!、当時の政治スキャンダルを歌った歌。才人、ブルースらしい歌詞です。
アイアン・メイデンにしてはポップな②「From Here to Eternity」。この曲がセカンドシングルだったようです。とにかくサビが大合唱出来そうな楽曲。これ、ライブでやったら盛り上がりますね。
意外と好きな④「Fear Is the Key」。これ、ZEP…、いや初期のレインボーっぽいですよね。リッチーが好みそうな中世音楽を思わせるようなイントロ。ギターのトーンもリッチーを意識したような音だし。アイアン・メイデンって、メタルの印象が強烈だったので、こうした楽曲は意外な気がします。それにしても展開がスゴイですね~。やっぱりメイデンらしい。
⑦「The Fugitive」というタイトルを見ると、アースシェイカーを思い出してしまいます(私だけだと思いますが)。スティーヴ・ハリスの堅いベースの音が印象的。
こちらもメイデンお得意のシャッフル系の⑧「Chains of Misery」。サビの前のギターのリフが面白いですね。こんなところがメイデンらしい。
アルバムタイトルトラックの⑫「Fear of the Dark」は静と動が折り重なった、これぞメイデンの十八番の渾身の1曲。それにしてもメイデンって、歌詞も味わい深いし、楽曲の展開も素晴らしいし、それぞれの楽器のテクニックも聴かせてくれるし、まさにプロフェッショナルな集団ですね。
本作、こんな素晴らしい作品なのに、ブルースは一旦、本作を最後にバンドを脱退してしまいます。ただし、その後に入ったヴォーカルがよっぽど酷かったのか、いやブルースもメイデンに愛着があったのか、結局戻ってきたのはご承知の通り。実に息の長いバンドですね。繰り返しますが、スティーヴ・ハリスのビジネスマン的なセンスに脱帽です。