JAZZやAORに夢中になりだした頃、Dr.JAZZこと、ベン・シドランの音楽にも随分のめり込んでいきました。特に今回ご紹介する「The Cat and the Hat」というアルバムが私のお気に入りです。本作は、JAZZやスタンダードナンバーを見事なアレンジで聞かせてしまうベンの卓越したセンスと、バックミュージシャンの演奏力が聴くものを虜にしてしまうアルバムで、ベンの全作品の中でも個人的NO.1の作品なんです。なかでもアルバムの最後に収録されているマイルス・デイビスのカバーの「Seven Steps To Heaven」、このスティーヴ・ガッドのドラミングが強烈で、最初に聴いたとき、あまりの手数の多さと迫力に圧倒されてしまいました。
ベンの料理にお付き合い頂いたメンバーは以下の通り。
Ben Sidran Piano, Vocals Steve Gadd Drums Abe Laborie Bass Mike Mainieri Vibraphone Lee Ritenour Guitar Michael Brecker Saxophone Joe Henderson Saxophone Tom Harrell Trumpet Buzzy Feiten Guitar Luther Van Dross Vocals Paulinho Da Costa Percussion Don Grolnick Organ Tom Scott Saxophone Pete Christlieb Saxophone Jim Horn Saxophone Jerry Hey Trumpet Frank Floyd Vocals Mike Finnegan Vocals
本作中、唯一のベンのオリジナル作品の④「Give It To The Kids」。ベンお得意のファンク・チューン。オーケストラも効果的に使った、ちょっとポップなチューンでもあります。ここでのブロウするマイケル・ブレッカーのテナー・ソロもかっこいい!!でもこの曲のハイライトは後段の子供のコーラス(笑)。なかなかいい味付けです。
トム・ハレルのフリューゲル・ホルンが素晴らしい⑥「Blue Daniel (Life's a Lesson)」はトロンボーン奏者のフランク・ロソリーノのオリジナル。原曲は完全な4ビートジャズなんですが、これを美しいバラードに仕上げてます。トムのソロを穏やかに支えるコーラスとギターにも心を奪われます。
強力なファンク・ロック・チューンの⑦「BallIn' The Jack」。曲調はファンクなのにリー・リトナーとバジー・フェイトンのツインギターの音色が爽やか(笑)。あとここでもガッドの力強いドラミングが強烈!ちなみにこの曲はスタンダードナンバーとして知られた名曲のようですが、もちろんその面影は全くありません!