イントロから過去のヒット曲の「Dance to the Music」を連呼する⑧「Keep on Dancin'」。アンサーソングというか、今のスライなら、あの曲をこう料理するといった感じでしょうか。もちろん見事なファンクに仕上がってます。ここでもアンディのドラムは、バスドラをドンドン鳴らすようなドラミングではなく、むしろハイハットを効果的に取り入れたリズムマシーンのような感じで叩いてますね。
⑨「Que Sera, Sera (Whatever Will Be, Will Be)」は、オリジナルは1956年にドリス・デイが歌ったもので、ヒッチコックの映画「知りすぎていた男」の主題歌でした。オリジナルは夢のあるような明るい楽曲、古き良きドリーミーな楽曲って感じでしたが、スライはそんな風に料理する訳もなく…(笑)。なるようになるさ、といった楽天的な楽曲の筈ですが、スライ・バージョン、この世の終わりさ…と歌っているように感じてしまいます。
前曲のイメージから一転、初期スライの楽曲っぽいポップな⑩「If It Were Left Up to Me」。同じポップなメロディを繰り返し歌っているだけですが、こんなスライも魅力的なんです。
おはようございます!
240さんは本作はとっくに聴かれているものだと思っていたので、少し意外でした。
この『Fresh』、『There's a Riot Goin' On』にて光明を失ったスライが最後の力を振り絞りポップスターを演じたアルバム、って感じがします。
僕は『If You Want Me to Stay』がお気に入りで、『Family Affair』と同じような怠い曲調なのに恐ろしいほどファンキーなのが凄いですよね。