なんとトミー・リピューマまで亡くなられたとは…。AOR界において、トミー・リピューマほどの大御所は他にいないでしょう。最初のAORアルバムと称されるニック・デカロの「イタリアン・グラフィティ」も、トミーのプロデュースでした。そしてAORとボサノバを融合させたマイケル・フランクスのメジャーデビュー作品もトミーのプロデュースでした。
とにかくAORの神様的な存在のトミー・リピューマ、ご冥福をお祈り申し上げます。
さて、偶然にもここ最近はそのマイケル・フランクスの「ドラゴンフライ・サマー」ってアルバムをよく聴いてました。1993年の作品。つまりとっくにAORブームは去った後の作品。あまり期待もせずに聴き始めたのですが、これが結構いい作品なんです。
プロデュースは4人(組)。フュージョン界では著名なジェフ・ローバー、これまたフュージョン・バンドのイエロージャケッツ(彼らのデビューアルバムもトミーのプロデュース作品でした)、パット・メセニーとの共演でも有名なピアニストのギル・ゴールドスタイン、そして私の大好きなベン・シドラン。これら4人(組)がマイケル・フランクスを料理しております。ゆえに本作は、デビュー当時のボサノバ的なAORに統一されたような感じではなく、様々な楽曲が収録されています。 お気に入りをご紹介していきます。
この当時流行っていたようなフュージョン・ライクなサウンドの②「Soul Mate 」。プロデュースはジェフ・ローバー。このテのフュージョン・サウンドにも、マイケルの下手ウマなヴォーカルは合ってますね。間奏のクールなキーボードソロはジェフ・ローバー。爽やかな夏の情景を連想させます。
タイトルトラックの③「Dragonfly Summer 」はメロウなフュージョン。春先の澄み切った朝の青空の下、聴いてみたい曲。こちらはイエロージャケッツのプロデュースです。アップしたのは当時のブルーノート・東京でのライブ模様。スタジオ録音バージョンより、微妙にテンポを落としているでしょうか。
今までの曲から一転、4ビートの本格的なジャズ・チューンの④「Monk's New Tune 」。タイトルの通り、セロニアス・モンクに捧げたジャズ・ナンバーです。こちらのプロデュースも意外にもイエロージャケッツが担当してます。マイケルのヴォーカル、ジャズも似合ってますね。
ノスタルジックな⑥「I Love Lucy 」。
私はよく知らないのですが、こちらは50年代のアメリカのTVドラマの主題歌のようです。原曲は軽快にスウィングするナンバーだったような気がします。古き良きアメリカを象徴するようなドラマだったのでしょうか。それを連想させるようなPVをアップしてみました。プロデュースはギル・ゴールドスタイン。間奏のクールなピアノソロや、ボサノバタッチなアレンジが秀逸です。
ジャージーでありながら、ちょっと茶目っ気な感じのする⑨「Keeping My Eye on You 」。デュエットの相手はダン・ヒックス。
こちらは私の敬愛するベン・シドランがプロデュースしてます。曲調も如何にもベンが演奏しそうなアレンジの楽曲に仕上がってますね。二人の共通項といえば高学歴な点。ベンはサセックス大学で哲学の博士号を取得してますし、マイケルもオレゴン大学で博士号を取得してます。
マイケル・フランクスにしては、やけにポップな⑩「The Dream 」。本作中、一番異色なナンバーかもしれません。
こうしたストレートな8ビート的なノリにはちょっと違和感も(マイケルらしくない)。楽曲自体はコーラスを利かせたウエストコーストロック的なノリで、いい感じですが。
エンディングはしっとりと…。ギル・ゴールドスタインがプロデュースした⑫「How I Remember You 」。美しい、そしてストレートなバラードですね。
初期の、トミー・リピューマがプロデュースした作品も素晴らしいのですが、本作も飽きが来ず、また春先から初夏にピッタリなアルバムだと思います。
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