「SUN」が商業的にもヒットしたことで、少しは知名度が上がってきた星野源クン。「SUN」のCDを購入すると、日本武道館の単独ライブの購入抽選券が付いていたので、半分冗談で申し込んだら、見事に当選。そして先日、12日に日本武道館「ひとりエッジ in 日本武道館」へ言ってきました!
正直、たったひとりで弾き語りを延々とやって、間が持つのだろうか・・・と疑問に思ったりしつつ、会場に到着。
人脈の広い源クン、いろいろな花が届けられてました。
やっぱり女性比率が高いですね~。80%くらいでしょうか。実際私の席の両隣、後ろも女性でした(苦笑)。席は2Fだったんですが、ちょうど前の席とは段違いになっており、しかも前には柵があって、とてもいい席。そしてその席から見たステージがこんな感じ。武道館って、通常は北側は人を入れないのですが、バックバンドもいないので、本当に真ん中にひとり・・・。大丈夫かな・・・。
スタートはエピソードから「バイト」。実に地味な曲です(笑)。しかも短い。そしてやっぱり本当に弾き語り・・・。
源クンの曲はジェームス・テイラーや細野さんの曲と似たようなところがあり、そういったフォーキーなところが大好きなのですが、でも若い子なんかはこうした楽曲を理解してくれているのかな・・・と心配しつつ、アップテンポな曲も。
いきなりアコギでギターソロをかき鳴らしたかと思ったら「地獄でなぜ悪い」!こうした楽曲をアコギ1本でやるって凄いですよね。会場は一気にヒートアップしたことは言うまでもありません。
アコギでやるのは初めてなので手拍子をお願いしますと言ってはじめた「Crazy Crazy」。源クンのこうしたカントリー的なノリ、裏拍子をとる手拍子を会場の皆さんと一緒にやるのは最高でした!
ちなみにアップしたPVに映っているベーシストはハマ・オカモト、そうダウンタウンの浜ちゃんのご子息です。というか、もうそういう枕詞は一切なしで彼はベーシストとして大成してますね(といってもまだ24歳)。このPVでもきわどいベースを弾いてます。
一旦ステージは模様替え。この丸い舞台が、ちゃぶ台を中心とした源クンの部屋をイメージしたステージに。ちゃぶ台を前にして座りながら歌うスタイル。会場には13千人の観客、そして部屋にはたった一人の源クン。「こっからしばらくダラダラするから、座ってていいよ」。その言葉を合図に会場の誰もが座り、そこからしばらくフォーキーな楽曲を堪能。
実は前回の日本武道館公演の際に、星野源は「次回の武道館公演では好きなようにやりたい」と思ったそう。だから今回はやりたいようにやる「弾き語り」スタイル。でも今まで武道館公演を行ったアーチストで、ここまでやりたいことをやった人もそうそういないでしょうね。
そして源クン、「お茶と羊羹が食べたい」というと、なんとステージ袖から神木隆之介クンが登場!!
そしてちゃぶ台の前に、源クンと対峙する格好で座り、完全に部屋で二人がだべっている・・・って感じに。
神木くんを前に歌ったのが「老夫婦」。デビューアルバムにも収録されていた、これまたフォーキーなしみじみする1曲。なんかいいですね~。
星野源のコンサートではもう定番の「ニセ明」。毎回布施明の「君は薔薇より美しい」のカバーを、彼を真似たようなスタイルで歌うのですが、今回、弾き語りスタイルなのに、しっかりありましたよ(笑)。
それがアンコール1曲目。実はその前、アップテンポな「夢の外へ」でコンサートは終了。その前(だったかな)、もうこの曲で終了ですと源クンが言ったところ、当然、「えーーっ!」の会場一斉のコール。これを数回繰り返し、最後は「大丈夫、アンコール2曲、用意しているから!」と暴露してしまいます(笑)。可笑しいですね~。
そしてホントの最後は当然ながら「SUN」。この曲はすごくフィリーソウルなノリで、これをアコギ1本でどうやって歌うのか、興味津々だったのですが、見事に華麗なアコギのカッティングで我々を魅了してくれました。
源クン、ホント、ギターが上手い!
結局、3時間近い公演でした。これまた彼自身が暴露してましたが、武道館って、決められた時間に撤退しないと罰金がとられるみたい。「もう罰金取られちゃうんだよ」って言いつつ、「オレが払うから」「あとでステージ後ろで平謝りするんだよな」等と自虐的なコメントも。等身大の星野源を楽しめました。
正直このコンサート、ここまで堪能出来るとは思っていませんでした。今まで見たどのコンサートより、オリジナリティ溢れる素晴らしいものでした。会場を後にした誰もが、「楽しかった」「良かった」と思っていた筈。今後はもっと星野源、注目されていくでしょうね。