マイケル・ジャクソンのキャリアのスタートとなったジャクソン・ファイブ。弾けるようなポップス(所謂バブルガム・ポップ)と素敵なメロディが魅力的で、未だによく聞きます。確かに60年代の末から70年代初頭にかけてのジャクソン・ファイブの人気は凄まじいものがあったようで、デビュー曲「I Want You Back」から4曲連続No.1をきろくします。 でも時が経つにつれて、流石にそういった人気にも翳りが出て来てしまいます。ジャクソン・ファミリー・サイドは作曲やプロデュース、演奏をメンバーに任せて欲しく、モータウンとも交渉するのですが、決してモータウンはそれを許しませんでした。バンドが長続きするには、一定の展開が必要なのですが、結局モータウンはそれを理解しなかったのですね。
5曲目にきて初めてジャクソンズのオリジナル曲に出会えます。⑤「Blues Away」・・・、ジャクソンズの作曲となってますが、実際はマイケルの作品と思われます。①~④はフィリーの流れを感じさせますが、⑤は明らかにAORの香りが漂ってますね(③のスローバラードの素晴らしいのですが)。もうこの時点でこうした時代を超越したような作品を作っていたマイケルの非凡な才能に驚かされます。この曲、個人的には後にポール・マッカートニーとデュエットした「The Girl Is Mine」にそっくりと感じます(つまり、だからこそこの作品はマイケルの単独作品と思えるのです)。実に気品漂う素晴らしい作品。
引き続きB面にいっても、素晴らしい楽曲が続きます。シングルカットされた⑥「Show You the Way to Go」(邦題「愛ある世界へ」)。