①「...And the Gods Made Love」はテープの逆回転を多用したサウンドコラージュで、サイケ・トリップ感満載です。それに続く②「Have You Ever Been (To Electric Ladyland)」はジミの非凡なメロディーメーカー振りが発揮された作品。ジミというと、どうしても荒々しいハードロック、もしくはサイケ感覚な作品が多いといった印象ですが、こうしたメロウな楽曲も書けるんですよね。
④「Voodoo Child」から⑤「Little Miss Strange」の落差はなんだろう。イントロこそジミらしいギターが聴けますが、「Little Miss Strange」は間違いなくB級ポップです。それもその筈、この曲はノエルの作品で、ヴォーカルもノエルなんです。明らかに本作のサイケ・トリップ感からは浮きまくってます(苦笑)。
⑦「Come On (Let the Good Times Roll)」はR&Bアーチストのアール・キング、1960年のヒットのカバーです。1968年8月、新作に1曲足りなくなったことで急遽収録された作品。ジミは新曲も作れない状態であったのかもしれません。そしてノエルは数曲ストックがあった筈ですが、ノエルにも(当然ながら)声は掛からず、結局他人のカバーソングを穴埋めに収録した・・・というのが真相のようです。
それにしてもこの曲、なんだか尻切れで終わってしまう印象ですね。ジミの、人間の喋りをギターソロで披露する見せ所からなぜかフェードアウト。なぜか、それは⑬「Still Raining, Still Dreaming」と曲を分割したからです。恐らくアルバムの構成上からの対応かと思われますが、正直意図はよく分かりません。それによって⑬「Still Raining, Still Dreaming」は凄く熱い演奏が楽しめます。
⑮「All Along the Watchtower」はディランのあまりにも有名なカバーですね。やはりここにはノエルは参加しておらず、代わりにデイヴ・メイソンが12弦ギターで、ブライアン・ジョーンズがパーカッションで参加しております。ディランの新譜を皆で聴いていたときに、ジミがこれをやろう!ということで直ぐにスタジオへ直行したらしいです。例によって、そこにデイヴやブライアンが居たということですね。