今の40代にとっては懐かしい杉山清貴&オメガトライブ。カルロス・トシキとは違うバンドと考えた方がいいかと思います。
私にとっては「Summer Suspicion」なんて良かったなあ…といった程度の印象で、アルバムは未聴でした。まったく興味なかったですしね。
ところが先日、彼らのセカンドがブックオフで安値で放置されてあったので、ついつい購入してしまいました。
杉山清貴&オメガトライブの前身のバンドが「きゅうてぃぱんちょす」というバンド。この時代に彼らはヤマハポプコンに出場し、入賞を果たします。メジャーへの道も開かれていたのですが、自身の作品に満足出来ず、悩んでいたところに、後の所属事務所となるトライアングル・プロダクションの藤田社長より、プロの作品(と演奏)を条件にデビューの話が舞い込んできます。
そうです、杉山清貴&オメガトライブとは、プロデュースから楽曲コンセプト、そのサウンドまで、すべてを藤田社長がコントロールしていたバンドだったのです。この当時、洋楽はAORサウンドが一世を風靡していたのですが、この音そのままを林哲司が彼らのためにジャパニーズ・ポップスとして具現化していきます。

本作は彼らのセカンド・アルバム。シングル2曲を含みます。
まずはアルバムトップの①「RIVER'S ISLAND」。
強烈なシンコペーションの16ビートは典型的なAORアレンジですね。ドラム&ベースもTOTOを連想させるプレイです。クレジットはありませんが、これら演奏も(おそらくは)プロのスタジオミュージシャンかと思われます。パラシュートのメンバーあたりがプレイしているのでしょうね。完全に洒落たAORサウンドで、実に心地いいです。
この曲、稲垣潤一さんが歌っても違和感ないですね。林哲司さんは両方に楽曲提供していましたから、当たり前といえば当たり前。
ちなみにバンドメンバーも演奏力はなかなかのもの(レコーディングはスタジオミュージシャンでも)。カルロス・トシキ時代の解散まで、ずっとメンバーだったギターの高島氏は、後にビーイングに所属し、多くのアーチストのプロデュースに携わります。またきゅうてぃぱんしょす時代のキーボードは作曲家として著名な千住明氏だったことは有名な話。
本作中、一番のハイライト作品は④「SATURDAY'S GENERATION」でしょう。なぜならこの曲はメンバーの西原氏と杉山さんの共作であると同時に、シカゴのバラードを連想させるAORアレンジなので。
編曲は松下誠。このアレンジはデヴィッド・フォスターのモノマネですね(笑)。でもいいんです。楽曲も素晴らしいし、この曲にはこうしたアレンジがピッタリ。J-POPシーンでここまでAORを模倣しているバンドも少ないでしょうね。
世間的には本作で一番有名な曲は⑤「君のハートはマリンブルー」でしょう。彼らのサードシングルであり、結構ヒットしましたから。でも個人的には前述の①②④の前にこの曲は霞んでしまいます。
B面では⑦「BECAUSE」でしょうか。この曲、ドラム&ベースのリズムパターンがルパート・ホルムズの「Him」そっくり。
杉山さんはこのサウンド・プロダクションに満足出来ず、つまり当たり前ですが、オリジナルを歌いたいという欲求が強く、結局2年余りでこのバンドを脱退することになります。杉山さんはソロになってからも商業的に成功を収めましたね。
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