最近CDが売れないのか、ここのところ廉価価格(1000円)で名盤が再発売されてますね。前回ご紹介のベン・シドランのアルバムも「Free Soul Collection 1000」と題した1000円シリーズだし。で、今回ご紹介するのも「Fusion Best コレクション1000」のなかからのチョイス。ラリー・カールトンやアール・クルーもいいんですが、やっぱりビリー・コブハムの本作。これ、今回初めて聴いたのですが、スゴイですね。特にビリーのパワー&テクニック。そしてバックのメンバー。ヤン・ハマーなんかは想像通りですが、驚かされたのはトミー・ボーリンとリー・スクラー。トミーは後にディープ・パープルに加入することになるギタリスト。そしてリーはジェームス・テイラーのバックバンド、セクションのメンバーとして有名なベーシスト。2人ともこんなプレイするんだ~、という新鮮な驚きを覚えました。
ビリーはマイルス・デイヴィスの1970年の作品「Bitches Brew」や、ジョン・マクラフリン率いるマハヴィシュヌ・オーケストラへの参加で頭角を現し、本作でのソロデビューで一気に注目を集めました。
ドラマーのソロアルバムって、だいたい独りよがりなドラムプレイが多く、あまりアルバムを通して聴けないものが多いのですが、本作はまったく別。もちろんビリーの超絶ソロも驚きなのですが、やっぱりビリーの書く楽曲もいいんですよね。楽曲の良さも本作が永く愛されている理由のひとつではないでしょうか。
とにかくこの1曲目の①「Quadrant 4」に驚かない人はいないでしょうね。ビリーの超高速ツーバスドラムとトミーの切れまくりのギター。イントロからハイテンション過ぎますね(笑)。このアルバムがジャズアルバムの括りなのに、結構万人受けしているのは、このハードロック的な香りが堪らないからなのでしょう。まさに後にジェフ・ベック的なサウンド。ジェフが影響を受けまくったことはよく理解出来ます。コージー・パウエルのソロアルバムにも似てますが、もちろんコージーもこのアルバムから影響を受けたのでしょう。
名手ヤン・ハマーとトミーの強烈なソロバトルが圧巻の③「Taurian Matador」。ここでは地味ながらもファンキーなベースのリーのプレイもいぶし銀的でかっこいい。何度も申しますが、リーってこんなプレイも出来るんですね~。あとビリーの地を鳴らすような爆風ツーバスが凄過ぎます!
このアルバムの魅力は楽曲の良さにあることは既に述べた通りですが、それはつまりアルバム全体を通したクオリティが非常に高い…駄作がない…ということなのですが、それを象徴するのが⑧「Le Lis」。これ、ドラマーが書いた曲とは思えません。まあ、確かにファンクな要素があるので、リズム隊が書いた曲と言えなくもないですが。メロディラインがクールで、どこかソウル・ボッサ的な響きがあります。ここではいつもは派手過ぎるビリーのドラムも抑え気味。
本作は基本的には楽曲とビリーのドラムソロ等小作品が交互に収録されている形となってます。また曲によっては小作品と楽曲がワンセットになって表記されてます(CDではそれぞれ1曲とカウントされてます)。つまり①、②③、④⑤、⑥、⑦⑧、⑨⑩といった感じです。
先の⑧「Le Lis」の前には美しいバラードの⑦「To the Women in My Life」が収められてますが、⑩「Red Baron」の前の小作品は実に奇妙なサウンドです。それが⑨「Snoopy's Search」。これキーボードの音でしょうか。妙に印象に残ります。そして続くエンディングの「Red Baron」。これもクールなサウンドです。アルバムのトップに収録された「Quadrant 4」とはまったく対極的な音ですね。個人的には本作の⑦~⑩までの流れが大好きです。
実はこのアルバム、僅か3日間で収録されたものなんです。この超絶テクニックとバンドとしてグルーヴィーで緻密な音。これらが僅か3日間とは…、それもまた驚きです。本作はフュージョン…というよりロックの名盤と呼んでもいいかもしれませんね。
htmx.process($el));"
hx-trigger="click"
hx-target="#hx-like-count-post-22533352"
hx-vals='{"url":"https:\/\/y240.exblog.jp\/22533352\/","__csrf_value":"7f556ba7b85e1e88fc953c64e5e6ef3d3ae90eff77cd19745259d02e7f170d8df612d20d21dad1bd8561ac19ce39cbc3832b28c5c5d18a13f6dfa117239d8cdc"}'
role="button"
class="xbg-like-btn-icon">