そんな中でも私にとって思い出深いバンドがナイト・レンジャーです。とにかくメジャーデビューシングルの「Don't Tell Me You Love Me」がカッコよく、当時中学生だった私の多感な心を鷲づかみにしていったのでした。彼らはツインギター、ツインヴォーカルという特異な形態のバンドで、5人のメンバーそれぞれが自分の役割をしっかり担っていたバンドらしいバンドでしたね。それから当時のアイドル/シブがき隊の「ZOKKON 命」のイントロがこの曲のアレンジを拝借しており、それを苦々しく思ったりしていたものです。
実はファースト・シングルは、彼らの名刺代わり的なツインリードを売りにした①「Rock In America」で、ポップでありながらもハードなロックとタイトルから、彼らが自信を持って世に送り出した筈で、そのファーストシングルが最高位全米51位とかなりガッカリな結果に終わる一方で、ロッカバラードの「Sister Christian」が大ヒットを記録してしまったという皮肉な結果・・・。これがある意味ナイト・レンジャーを狂わしていくことになった要因かもしれません。
そして順番は逆になりましたが、①「Rock In America」です。ジャックとブラッドの共作ですが、ブラッドのアーミング奏法と、ジェフのオクトパス奏法の個性的なギターソロがじっくり堪能出来る名作ですね。もちろんギターソロだけでなく、楽曲としてもポップで実によく出来たロック・アンセム・ソングです。でもなぜこの曲が最高位51位なのか、よくわかりませんね。実はこの年の2月にはデフ・レパードの「フォトグラフ」が大ヒットを記録しているんですが、ひょっとしたらこのヒットにインスパイアされて、ジャックとブラッドは英国のバンドに負けてたまるかとばかりに、アメリカのハードロックアンセムソング「Rock In America」を作ったのではないか・・・と勝手に推測しております。
②「Rumours In The Air」は当時の商業ロックの典型的な楽曲ですが、イントロのアランの幻想的なキーボードが印象的です。この曲を下支えしているのはこのアランのキーボードかもしれません。それにしてもアップした映像のブラッドのギターソロ・・・、弾きまくってますね。
もう1曲、当時を偲ばせる商業ロックを。アップした映像は⑦「When You Close Your Eyes」のPVですが、このPVは全く記憶にありませんね。ジェフも珍しくフライングVを使ってます。この曲はジャックとケリーのツイン・ヴォーカルだったんですね。
最後に美しい1曲を・・・、これが本作のエンディングトラックです。⑨「Let Him Run」、ジェフとブラッド、ケリーの共作ですが、恐らくジェフのアコースティックがメインなので、彼を中心に作った楽曲かと思われます。