「Donna Lee」のなんとも不思議な余韻も束の間・・・、②「Come On, Come Over」ではタワー・オブ・パワーばりの超ファンクなサウンドです。超ファンクなドラムはナラダ・マイケル・ウォールデン。後年、ホイットニー・ヒューストンなんかへの楽曲提供で有名になった人ですが、元々は超絶ドラマーとして有名な方です。そしてヴォーカルはサム&デイヴ!ジャコ&ナラダの超絶リズム隊に、ハービー・ハンコックのファンキーなクラヴィネット、それにサム&デイヴが乗っかってくるなんて、名前を聞いているだけで楽曲の雰囲気は想像出来ると思います。ハイ、そういうサウンドです。
④「Kuru/Speak Like A Child」はこれまた一転、超スリリングなオーケストラのイントロから、激しいベースとピアノの応酬合戦。そしてタイトルにもあるようにハービーの代表曲「Speak Like A child」が織り交ぜられてます。動と静・・・、素晴らしいコントラスト。
⑤「Portrait of Tracy」はまたまた強力なベースソロナンバー。ハーモニクス奏法を駆使した短い作品ですが、夜中に聴くと、心が妙に落ち着きます。
アフリカのポリリズムを再現したような⑦「Okonkole y Trompa」はちょっと驚異的です。ベースがパーカッシブで、一瞬打楽器でこの音を出しているのかと錯覚してしまいます。終始ベースがモコモコと一定のリズムパターンを鳴らし、そこに心象的なフレンチホルンが鳴らされていきます。今で言うところの環境音楽とでもいいましょうか。かなり前衛的です。
⑧「(Used to Be A) Cha Cha」はある意味本作では一番普通のフュージョンサウンドかもしれません。が、ここでもベースのパターンはちょっと尋常じゃないですね。メロディはヒューバート・ロウズのピッコロがリードを取りますが、そこに絡むハービーのピアノが攻撃的です。中盤にいくとジャコのベースがリードを取っていきます。全体的にこれもスリリングな構成で、かっこいい。