最近、通勤時にはradikoでラジオを聴くのが日課となってしまい、すっかり音楽を聴く機会が減ってしまいました。radikoだと通常のラジオとは違い、電車の中でも音声が安定しているので、非常に便利なんですよね。音もクリアだし。
ということで、未聴のCDが増えてきてしまいました。そんな中で最近のお気に入りはリオン・ウェアのもっともAOR色の強い「Leon Ware」。演奏に参加しているミュージシャンがAOR系の方々が多く、1982年発表という時代背景もあって、とてもあの時代の音、という感じのサウンドが楽しめます。
リオン・ウェアといえば、やっぱりマーヴィン・ゲイとのコラボ! 特に「I Want You」なんかは強烈なソウルグルーヴの極みだし、メロウなリオンの功績は大ですね。
また彼はマイケル・ジャクソンやミニー・リパートン、クィンシー・ジョーンズなんかにも曲を提供しており、70年代のソウルミュージックには欠かせない人物となっていきました。
その後、リオンはエレクトラ移籍後、1981年に「Rockin You Eternally」というメロウなアルバムを発表。R&Bの香りを残しつつ、AOR路線に近づいていきます。そして1982年、本作を発表します。個人的にはジェフ・ポーカロが数曲叩いたことで、かなりメリハリのついたAORサウンドとなった、と思ってます。
その代表的な楽曲が②「
Lost In Love With You」です。
ギターはディーン・パークス。ベースはネイザン・イースト。軽快なパーカッションはレニー・カストロ。ホーン・アレンジはもちろんジェリー・ヘイですね。ついでに申せばコーラスはリタ・クーリッジとボニー・ブラムレット等。ミュージシャンを見ただけで、音は想像出来るでしょう。
本作中、恐らく一番有名な楽曲が④「Why I Came to California」、邦題「カリフォルニアの恋人たち」でしょう。ブラコン&AORテイスト溢れる楽曲です。デュエットの相手はマンハッタン・トランスファーのジャニス・シーゲル。当時、マントラもジェイ・グレイドン等に支えられてAOR系サウンドをやってましたからね。違和感はありません。
皆さんはやっぱり前述の④が本作の代表作と考えられると思われますが、私は断然メロウな⑦「Words of Love」が大好き。
この曲は他人が作曲したものなんですが、リオンのメロウなヴォーカルとデヴィッド・T・ウォーカーの、これまたメロウギターが最高です。イントロからデヴィッドのギターが心地いいんですよね。ベースはチャック・レイニー。デヴィッドとチャックですからね。
AORファンとしては⑧「Miracles」も外せません。
この曲はリオンとビル・チャンプリンが共作しています。リオンとビルの繋がりはよく分かりませんが、リズムが躍動する、いかにもビルが作りそうな楽曲に、思わずニンマリしてしまいます。あ、ドラムはもちろんジェフです(というかこのテの楽曲はハマリ役はジェフしかいませんね)。
本作はAORファンにとってはマストアイテム的なアルバムと言われてますが、よく分かります。この当時の素晴らしいAORが堪能出来ます。