久しぶりにジャズの名盤をご紹介致します。
ジャズって、どういうイメージをお持ちでしょう。ロックファンなら、眠くなる音楽、退屈な音楽・・・、そんなイメージが多いと思います。私も根っからのジャズ・ファンという訳でもなく、大好きという訳でもありません。でもビル・エバンスだけは例外。彼の紡ぎだす音楽空間には、独特の美しくて繊細な響きがあり、その空間に酔いしれてしまうんですよね。
奇しくも11月22日、ビル・エバンス・トリオの初代ドラマーだったポール・モチアンが亡くなりました。享年80歳。もうビルもスコット・ラファロもずっと以前に亡くなっておりますので、天国でまた3人が一緒にプレイしているのでしょうか。
この3人でプレイしていた時期のアルバム(「Portrait in Jazz」、「Explorations」
「Sunday at the Village Vanguard」 「Waltz for Debby」 )はどれも素晴らしく、特にライヴアルバム「Waltz for Debby」の緊張感は素晴らしいの一言です。
その「Waltz for Debby」の1曲目が「My Foolish Heart」。この音源では聴きづらいですが、演奏途中に客の話し声やグラスの音なんかが聴こえます。それらも含めて、この音間が大好きなんです。
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私は基本的にはこの3人のトリオの4枚を中心に、60年代のビル・エバンスのアルバム数枚しか所有しておらず、70年代のビルはスルーしておりました。
ただ、たまたま最後のトリオのライブアルバム「The Paris Concert」を聴く機会があり、ここ数日、本作ばかり聴いており、そのクオリティの高さに感動しております。
ジャケットも美しいですね。
実はこのアルバム、ビルの死後に発表されたアルバムです。ビルが亡くなったのが1980年9月15日(享年51歳)。そしてこのアルバムは1979年11月26日、パリでのコンサートを録音したもの。
メンバーはベースにマーク・ジョンソン、ドラムはジョー・ラバーバラ。
1978年にビル・エバンス・トリオは来日していますが、その時のドラムはフィリー・ジョー・ジョーンズ。ただ彼はその直後にバンドを脱退。ビルの友人の紹介でジョーがトリオに参加します。ここに最後のトリオが揃うことになります。
この3人、かなり熱いです。
本作は拍手がやたらと大きいし、ドラムもうるさいという方もいらっしゃいます・・・、がそこもいいんです!
このアルバムの1曲目はポール・サイモンの1975年の大ヒットアルバム「Still Crazy After All These Years」から、①「I'd Do It For Your Love」。ビル・エバンスというとスタンダードナンバーを中心にカバーしている印象もあるのですが、こういったリアルタイムのカバーもしていたんですね。
原曲はこんな感じです。
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ビル・エバンスの手にかかるとこんなにリリカルになります。ポール・サイモン・バージョンと比較するとよく分かりますが、ビル・エバンス・サウンドは曲を聴くというか、音に酔いしれるという表現がぴったりかと思います。アップした映像は本作と同じメンバーながら本作より10ヶ月前の演奏。
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この最後のトリオでの演奏、ビル・エバンスは非常に楽しんでいたと云われています。確かにトリオの原型となったビル・スコット・ポールを彷彿させる、繊細ながらも力強い演奏です。
④「My Romance」は前述の名盤「Waltz For Debby」にも収録されていました。
イントロはビルの感情的なピアノソロで始まりますが、バンド演奏が始まると軽快なサウンドに流れていきます。随所にジョーのドラムソロが挿入されますが、その演奏、最初はブラシスティックを用いてますが、エンディングの演奏では普通のスティックを使ってますね。
それからマークの演奏、なかなかアグレシッブです。マークはスコット・ラファロの演奏をじっくり研究したと云われてます。
エンディングに向かって、この3人の熱い演奏を楽しめます。名演!
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最後のトラック⑧「Beautiful Love」もビル・スコット・ポールによる名盤「Explorations」にも収録されてました。
アップした映像は音源のみですが、眠くなりそうなリリカルなビルのピアノで始まるこの曲、実はかなり熱い演奏にヒートアップしていきます。3分弱から段々とマークのベースが浮遊していき、メロディと合っていないようでいて、しっくりくるベースを展開していきます。それから5分過ぎからジョーのドラムが冴えてきます。
そしてこの熱い演奏でそのまま最後までトリオは突っ走っていきます。
リリカルなビルも素晴らしいし、こうした力強いビルも大好きです。
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上の映像は終始60年代前半のビルの写真がアップされてますが、彼はその頃には麻薬中毒であったと云われてます。そして終生そうであったとも・・・。
伝説のロックミュージシャンたちがそうであったように、早世が悔やまれます。
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