14日に行われたゴルフコンペについてはTwitterで呟いたとおりです。心地よい疲れが私を襲っております。
そんなときのデヴィッド・ゲイツ。優しい音楽が聴きたくなります。
デヴィッド・ゲイツといえば70年代のソフトロックの雄、ブレッドのリーダーとして著名ですが、元々は60年代からソングライター、セッションミュージシャンとして活動していた人物で、モンキーズが大好きな私にとってはたまに名前を目にするライターでした。
その彼がブレッド時代に発表したファーストソロアルバムが本作。彼の魅力が詰まった素晴らしい1枚です。
このアルバムに参加しているミュージシャンがまたスゴイ。ラリー・カールトン、ルイ・シェルダン(モンキーズのセッションでも有名)、ジム・ゴードン、ラス・カンケル、ジム・ホーン、そしてブレッドのメンバーのマイケル・ボッツにラリー・ネクテル(ラリーはブレッドのメンバーというよりセッションミュージシャンとしても超有名人で、例えばS&Gの「明日に架ける橋」のピアノとか・・・、とにかくすごい人です)・・・。さすがはデヴィッド・ゲイツ、お顔が広いです。
このアルバムからは④「Suite: Clouds, Rain」がシングルカット。この曲は組曲なのですが、前半のcloudsがシングルカットされたようですね。
組曲なのでイントロの風の部分は長いですが、1分40秒あたりからのメロディはゲイツ節炸裂の癒しメロディーです。この人はホント素晴らしいメロディを書く人ですね。私の大好きな1曲。
もちろん後半部分も素晴らしい。こうした組曲で思い出すのがポール・マッカートニー。彼の影響も大いに受けていると思われます。
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このアルバムのトップを飾る①「Sail Around the World」もちょっと明るい楽曲でメロディアスなゲイツらしい1曲。もちろんブレッドファンも何の抵抗感も聴ける納得の1曲ですが、②「Sunday Rider」にはびっくりされた方も多いと思われます。
実にダイナミックなアメリカンな1曲。豪快なギターがスワンプというか、ブルージーでネチッこいというか。ギターソロもかっこいい。メンバークレジットはないのですが、一聴してこのギターはラリー・カールトンと分かりますね。ゲイツのヴォーカルもシャウト気味でいいです。
ラリー・カールトンが好きな私にとって、この曲は嬉しい誤算(??)ですね。もう①②からノックアウト状態です。
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珠玉の名曲、⑥「Ann」。ブレッドの曲といってもいいかもしれません。デヴィッド・ゲイツの十八番です。
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⑧「Sight and Sound」も②と同様にラリー・カールトンのギターを堪能する1曲。多分ラリーのものと思われるギターが素晴らしい。ちょっと硬めの音のベースはラリー・ネクテルでしょうか(彼はベースも弾きます)。
ちょっと意外な1曲がエンディングの⑨「Lorilee」。ラテンロック的な1曲で、2分20秒くらいまでインストで曲は進んでいきます。
なんだかこの曲、初期スティーリー・ダンそっくりですね。時代背景からすると、デヴィッドが影響を受けたのでしょうか。またこのヴォーカルはマイケル・フランクスにも聴こえるし。ラテン&ボサノバ的な、実にフュージョンナイズされた、これまた素晴らしい1曲です。この曲なんかはブレッドでは演奏しないでしょうね。
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このアルバム、全曲捨て曲なしの、デヴィッド・ゲイツの世界が堪能出来ます。ラリーとデヴィッドはセッション仲間だったのでしょうかね。