この3連休、私は自宅には戻らず名古屋でのんびり過ごしております。実は連休初っ端に苦手なゴルフが入っていたためで、交通事故明けにも関わらず、思いっきりプレイをして来ました。しかも昨日は梅雨明けを思わせる見事な夏空で、緑の芝と青空のコントラスト、それに向かって飛んでいくボール(ほんの1,2球だけでしたが・・・)、非常に気持ちよかったです。まあ、スコアはともかく(苦笑)、段々とゴルフの楽しさが分かってきております。
さて、数日前からキッスを聴いております。それも初期の名盤、邦題は「地獄の軍団」。実はこのアルバム、殆ど聴いたことがなく、今回じっくり聴いてみて、改めてキッスの良さを噛み締めている次第です。
キッスが一番キッスらしさを発揮した名曲、①「
Detroit Rock City」でこのアルバムは幕を開けます。イントロの効果音では前作のヒット曲「Rock And Roll All Nite」が聞こえたり、車のモーター音が鳴っていたりと凝った作りで、曲自体もギターのリフがキャッチーで、とてもかっこいい楽曲ですね。
学生時代に組んでいたスリーピースバンドでも、この曲はカバーしました。このシャッフルリズムのグルーヴ感を出すのに苦労した記憶があります。間奏のギターソロはドラムとギターだけのパートがあり、実際にバンドで演奏してみると、結構心許ない演奏になってしまうんですよね(笑)。
ベースのジーン・シモンズのテーマソング的な③「God Of Thunder」。
ダーク・サイド・オブ・キッスの最高峰の楽曲かもしれません。この曲を聴くたびに役者ばりのジーンのステージング・アクションが思い浮かびます。せっかくなのでドロドロした映像をアップしておきます。
ちなみにジーンは小学校の先生でした(笑)。
とにかくびっくりしたのが④「Great Expectations」。
なんとイントロにベートーベンの「悲愴」が使われております。ビリー・ジョエルよりも早く、こうしたアイデアを取り入れていたなんて・・・。キッスの底知れぬセンスに脱帽です。
以下⑤「Flaming Youth」、⑥「Sweet Pain」、⑦「Shout It Out Loud」と超強力なハードロック・ポップチューンが続きます。この④~⑦の流れは鳥肌モノですね。特に⑦「Shout It Out Loud」は大好きでした。後追いコーラスといい、ドラムのポップな軽さといい、覚えやすいサビといい、これぞポップ・サイド・オブ・キッスの典型例と言えるでしょう。
このアルバム、④~⑦を挟むように③「God Of Thunder」と⑧「Beth」が配置されているのが印象的です。その「
Beth」。作詞作曲はドラムのピーター・クリス。ピーターの一世一代の名唄が聴けます。個人的にはこの後発表された「Hard Luck Woman」でのロッド・スチュアートばりのアコースティックタッチなピーターのヴォーカルが好きなのですが、やはりピーターを表舞台に立たせた楽曲は「Beth」でしょう。
ちなみにバンドではしっかり「Hard Luck Woman」をやらせて頂き、貧弱なヴォーカル&ドラムをプレイしました。懐かしいですね~。
アップした映像のオーケストラのKISS化粧には笑えます。
https://www.youtube.com/watch?v=PhdPeij4L-0こうした改めてこのアルバムを聴くと、とにかく後にキッスの定番ソングになる楽曲が多く収録されており、全く捨て曲なしのアルバムなんですよね。プロデューサーのボブ・エズリンの力も大きいと思われますが、もともとキッスには成功する要素が多く隠されていたんですね。
このアルバムで商業的にも大成功を収めたキッス、後の大活躍は皆さんご存知の通りです。