アメリカのファンであればよくご存知のように、このアルバムにはアメリカの「Ventura Highway」を効果的にサンプリングし、大ヒットした「Someone to Call My Lover」が収録されてます。 この曲に代表されるように、プロデューサーのジャム&ルイス(元ザ・タイムのメンバー)の鋭角的な打ち込みリズムワークが非常に印象的なアルバムで、実はチャカチャカ鳴っているようなダンスナンバーだけでなく、実にメロウな楽曲も収録されている好盤でした。
イントロからシックを思わせるような懐かしいサンプリングが・・・。私は知りませんでしたが、チェンジというバンドの1980年のヒット曲「The Glow Of Love」という楽曲をサンプリングしたもので、その時のヴォーカルがルーサー・ヴァンドロスだったとのこと。やはりこのチェンジ、シックのようなバンドだったようですね。このシック的な、70年代後半のR&Bダンスミュージックの雰囲気が、この「All For You」からはプンプン漂います。
すごくミーハー的なポップナンバーである⑤「Come on Get Up」も普段なら聞き流すところを、このアルバムのなかに収録されていると、ついついじっくり聴いてしまいます。恐らくメロディーは安易なポップソングなのでしょうが、アレンジが飽きさせず、さすがジャム&ルイス(もちろんジャネットも^^)と思ってしまいます。
Jam & Lewis / Change / Luther / Janetと言うと、それぞれ薄く接点が色々ある組み合わせ(Jam & LewisがJanet以前にChangeのプロデュースやっていたとか、Luther + Janetの'The Best Things in Life Are Free'とか)だったので、'All for You'がリリースされた時には、細かい伏線にニヤリとさせられたものです(後、冒頭の'EDIT!'とか)。
'Son of a Gun'は、前作のJoni Mitchellとの流れからすると、極々自然な成り行きかな、と思えますよね。 America、Cary Simon、Joni Mitchell、後Rod Stewartのカヴァーとか、全部Janetのアイデアらしいので、彼女の好きな楽曲は70年代フォークロックなのかな、って思ったりします(彼女の歳を考えるとそれは極々自然なことなのですが)。