久しぶりのハードロックの名盤紹介です。なぜホワイトスネイクか??? 行きつけのCD屋では毎週末、5枚100円セールが行われているのですが、そのコーナーにハードロックの名盤が・・・。ホワイトスネイクでは「Trouble」「Slip of the Tongue」
「Saints & Sinners」「Live In The Heart Of The City」、シン・リジィ
「Jailbreak」、ブラック・サバス「Heaven&Hell」・・・。スゴイですね、これら皆20円で購入してしまいました。なかでもホワイトスネイクの熱気溢れるライブ盤は感激モノでしたね。
エイティーズ世代の私にとって、ホワイトスネイクはコージー・パウエル在籍時の作品、つまり「Slide It In」がど真ん中で、以降の更にアメリカナイズされたホワイトスネイクにはちょっと引いてしまう思いでした。逆にそれ以前のホワイトスネイクは未知数でしたが、今回本作を聴き込み、やっぱりホワイトスネイクの本領発揮はこのメンバーの時代だったんだなあと思ってしまいました。
メンバーはデイヴィッド・カヴァーデイル(Vo)、ミッキー・ムーディ(G)、バーニー・マースデン(G)、ニール・マーレイ(B)、イアン・ペイス(Ds)、ジョン・ロード(Key)の6人組。パープル組が3人もいる強力なメンバー構成ですね。
オープニングは当時から定番と化していた①「
Come On」。
この曲自体は普通のハードロックですが、このノリを引き継ぐ形で続く②「Sweet Talker」なんかはポップでありながらも、ブリティッシュロックらしいブルージーな部分も垣間見られていいですね。
ホワイトスネイクの本領発揮といえば③「Walking in the Shadow of theBlues」でしょう。
このブルージーな地を這うようなリズムがなんとも言えず心地いいです。こうした楽曲にデイヴィッドのヴォーカルは映えるのですよね。かっこいい。ただひたすらかっこいいです。
10分以上に及ぶ④「Love Hunter」は本作のひとつのハイライトと言えるでしょう。何といってもミッキーの変態スライドギターが炸裂します。このスライドだけでも聴く価値はあります。
https://www.youtube.com/watch?v=NuJDIrqh84s初期ホワイトスネイクは個性的なパープル3人が目立ちますが、サウンド的にはギタリストの2人が引っ張っている印象ですね。特にこうしたライヴ演奏を聴くとそれがよく分かります。ミッキーとバーニーはよほど相性がいいのか、ホワイトスネイクを脱退した後も、結構2人で行動を共にしていますね。
初期ホワイトスネイクの代表作といえば⑤「
Fool for Your Loving」でしょう。
決して商業的に媚びている訳でもなくホワイトスネイクらしい骨太なロックとなってます。全英13位、全米53位を記録。
強烈なブギーリズムといいましょうか、非常にタイトな⑦「Ready an' Willing」は私の大好きな1曲。
サビが覚えやすくてキャッチーですね。
ここでは私の敬愛するコージー・パウエルのドラムが堪能できるライヴ映像をアップしておきます。「Slide It In」のメンバーですね。
この後ホワイトスネイクはギターにジョン・サイクスが加入し、段々とアメリカナイズされていき、ついに全米でも大ヒットを記録するモンスターバンドと化していきます。
ホワイトスネイクの長い歴史を振り返ると、やっぱりこのアルバムを発表していた頃のメンバーが一番個人的には好きですかね。