この①「Overture」からなだれ込むように、アルバムタイトルナンバーの②「I Stand Alone」がノスタルジックに始まります。3拍子のバラードなのですが、いつの間にかBS&Tばりのブラスロック調に変わり、またまた元の3連バラードに戻ります。結構凝ったつくりですね。このテのメロディは結構好みです。
このアルバムにはカバー曲が収録されてます。ニルソン作、スリードッグナイトのカバーで有名な④「One」、トラフィックの⑤「Coloured Rain」、プレスリーのカバーで有名な⑧「Blue Moon of Kentucky」、アイザック・ヘイズの⑨「Toe Hold」・・・。実に雑多ですね~(笑)。ポップスからカントリー、R&B・・・、よく言えば多彩、悪く言えば雑多。これは好みが分かれるところでしょうね。
また⑥「Soft Landing on the Moon」は彼の得意とするハモンドオルガンのソロですが、実にサイケですね。
先日ブログ仲間のchitlinさんがゾンビーズの「Odessey and Oracle」の記事を書かれていたので、私の記事も久しぶりに見返していたのですが、あの名盤もアル・クーパーがプッシュしていたんですね。それでフッとあの名盤と本作には似た雰囲気があるなあと思ってしまいました。 例えば③「One」や⑫「Song and Dance for the Unborn, Frightened Child」のオーケストラをバックにしたポップスなどに顕著に現れてます。特に⑫なんかは声質もゾンビーズに似ているような気がしますね。 https://www.youtube.com/watch?v=cL25JVMnc2U
Al Cooperという玄人受けのするアーティストだけに、CMに起用された「ジョリー」から想像を巡らせると、本作などは取っ付きにくいでしょうね。特に当時の世情やAl自身の状況などから、シニカルな面が強いアルバムに仕上がっていますからね。
1980年頃にCBS/SONYが1,500円の廉価アルバムを連発した際、本作とIt's A Beautiful Dayのファーストはたちまち売り切れてしまいました。当時よく聞いていた渋谷陽一のラジオ番組で表題曲を聴いて、あわてて買いましたが、第一印象は「散漫で地味」でした。
表題曲の他にThree Dog Nightがヒットさせた"ONE"が収録されていなかったら、好きになれなかったかもしれません。