行きつけのCD屋にて50円にて放置。あまりにも懐かしく購入してしまいました。
当時はTBSドラマ「金曜日の妻たちへIII 恋におちて」の主題歌である②「恋におちて~Fall in Love」が大ヒット。洋楽大好き人間だった私も、彼女のファーストアルバムはレンタルレコード屋で借りてよく聴いてました。
本作は「恋におちて~Fall in Love」が大ヒットした翌年に発表されたバラードセレクト集です。
学習院大学を卒業し、東京大学の教授の助手を務めていた彼女。当時から英語の発音など、インテリジェントな香りをプンプン漂わせていました。
また彼女の作る楽曲はどこかMOR的洋楽の香りがし、当時から英詞の楽曲はカレン・カーペンターを思わせるヴォーカルだなあと思ったものです。
①「心みだれて」は金妻シリーズの次のドラマ「金曜日には花を買って」の主題歌。私はこのドラマは記憶にありません。
楽曲自体は決して商業的売れ線を狙ったものではなく、ちょっとジャージーな大人の香り漂う名曲です。この曲は1986年発表のものなので、今から23年前のものですが、決して色褪せていない、つまりクオリティの高い楽曲だと思います。
アップした音源はカバーですが、雰囲気、よく表れています。
言わずと知れた超名曲②「恋におちて~Fall in Love」。これが彼女のデビュー曲。彼女にとっては、この超名曲がデビュー曲であったことは、ある意味不運だったのかもしれません。これ以上の名曲を作れ、と言われてもね~。
それが故に一発屋のイメージが付いてしまった感があります。
この曲の2番、英詞ですが、カラオケで歌う多くの女性は、この2番があるが故にこの曲を歌うことに抵抗を示すのではないでしょうか(笑)。私はこの曲、無謀にもたまに歌います^^。
いい曲です(泣)。湯川れい子の詞もいいし、その詞にぴったりの楽曲は付け入るスキがないほど完璧なものです。
以下は最近の小林明子。相変わらずいい声です。
このアルバムで個人的に重要な1曲と思っているのは⑥「Misunderstandings」という楽曲。ファーストアルバムに収録されてますが、彼女自身の作詞作曲で、すべて英詞。そしてこの曲、見事にカーペンターズサウンドです。もちろん間奏のオーボエ(??)のアレンジなどは完全にカーペンターズを意識してますね。
それにしても声がカレンにそっくりなのには驚かされます(この曲はYouTubeになかったのでアップできないのが残念です)。
後にスタッフがリチャード・カーペンターへアプローチし、なんと1988年、リチャードのプロデュースによるアルバム「City of Angels」を発表するに至るのですが・・・。リチャードとの共演映像もアップしておきます。素晴らしい!!
最近の彼女、どうしているのかなと思い、彼女の公式サイトを拝見。彼女は渡英し、なんと1994年には元ジャパンのスティーヴ・ジャンセン、ミック・カーン等とアルバムを作っていたのですね~。やはり只者ではない。
それから2003年にはカーペンターズのトリビュートアルバムも発表しているようです。カレンの再来のように聴こえるでしょうね。カーペンターズファンの私としては気になるアルバムです。