③「Set You Free This Time」はジーン・クラークの作品。ジーンは ⑥「The World Turns All Around Her」、⑧「If You're Gone」と計3曲を提供。バーズはディランのカバーバンドではありません。オリジナル作品も優れたものが多く、ジーンの味わい深い楽曲も魅力的です。
⑦「Satisfied Mind」はカントリーのスタンダードナンバー。後に「Sweetheart of the Rodeo」(1968)でカントリーロックアルバムを披露することになるバーズですが、既にその萌芽が見られます。ブルーグラス出身のクリス・ヒルマンが持ち寄った作品かもしれません。
⑩「Wait and See」はデヴィッド・クロスビーとジム・マッギンの共作。デヴィッド・クロスビーはバーズ脱退後、CS&Nを結成し、更に大成していく人物ですが、ここでのクロスビー、実に初々しい曲を作ってます。 どことなく中期ビートルズのジョージが作りそうなオーソドックスな楽曲。ちなみにジムは、ジョージのリッケンバッカーから多大な影響を受けています。
バーズは次作「Fifth Dimension」のヒット曲「Eight Miles High」で早くも別の一面を現していきます。それはサイケデリックロックです。この美しいフォークロックのバンドが、実はサイケデリック・ロックを一番最初に演奏したバンドとは思えないでしょう。そしてカントリーロックへ傾斜していきます。 バーズのオリジナルアルバムは一作一作が別の顔を持っており、実にユニークなバンドだと思います。
マイケル・クラークはルックス重視で採用されたという逸話があるぐらい、デビューに際してはアイドル路線も視野に入れていたのかもしれませんね。やさ男という表現が似合いそうなジーン・クラークを始め、なかなか格好良い男たちです。
この年代の人々に取って、ケネディ大統領の存在は大きいものだったのでしょうね。「貴重な時代の国のリーダーだった彼は俺の仲間」と歌われる「He Was A Friend Of Mine」、敬愛の念が込められていました。折しも民主党のオバマ氏が大統領選挙で勝利しましたが、こうして自分たちの大統領を選ぶために熱くなれるアメリカ人は幸せな国民なのかも知れません。また、JTもカヴァーしていた「Oh! Susannah」、19世紀の歌をロックにアレンジできるということも幸せなことです。
ベタなコメントではありますが、楽曲としてのこのバーズの「Turn! Turn! Turn! (To Everything There Is A Season)」はバーズ流のフォーク・ロックの完成形だと思ってます。個人的にはこの後にカヴァーされるボブ・ディランの「My Back Pages」のバーズのヴァージョンも好きですが、「Turn! Turn! Turn! (To Everything There Is A Season)」を超えてはいないと思ってます。
☆BYRDさん、コメント有難うございます。
よくこちらの記事が分かりましたね(笑)。
私は「My Back Pages」の方が好みです。個人的にはボブ・ディランってどうも苦手なんですが、バーズがカバーしたディランの曲は、どれもオリジナルを超えてますね(と言ったら多くの方にお叱りを受けそうですが)。TB、無事出来てるみたいですね(笑)。