CDを整理していたところ、ふっと目に留まった
ジョン・フォガティ の「センターフィールド」。私が所有しているのは25周年記念エディションの輸入盤CDで、ブックレットにはいろいろな写真が掲載されているのですが、コレ、当時は気付かなかったのですが、ジョンとレコード会社の係争問題の記事写真だったんですね。皮肉屋のジョンらしい。
ジョンはCCR解散後、レコード会社をアサイラムに移籍し、1975年にセカンド「
John Fogerty 」を発表しましたが、次作「Hoodoo」からのファーストシングルが不発に終わり、このアルバムがアサイラムから発売を拒否されてしまいます。
またCCR時代に結んだ当時のファンタジー・レコードとの不条理な契約により、 ジョンはさらに多くの楽曲をファンタジー・レコードに提供する義務もあったことから、ジョンは精神的に追い詰められ、創作活動も停滞…。ファンタジー・レコードのオーナーであるソウル・ザエンツとの関係は最悪の状態でした。
そこでジョンは、1980年にこの過酷な契約から逃れるために、
CCR時代の楽曲の全印税を放棄する という、極めて不利な条件で契約を解消しました。過去の素晴らしいCCRのヒット曲の印税は、殆どジョンには入っていなかったわけで、そう思うとソウル氏って、とんでもない奴と思ってしまいますね。
そういった中、ジョンは音楽界への復帰を模索。野球場でセンターフィールドが宇宙の中心のように感じられた幼少期の記憶と、音楽界の中心に戻りたいという自身のカムバックへの強い想いを重ね合わせ、アルバムタイトルを「センターフィールド」にすることにし、1985年にこの名作は発表されたのでした。
レコ―ディングは数々の名作を生みだしたザ・プラント・スタジオで行われ、プロデュースはジョン自身。全ての楽器をジョンが自ら演奏しております。
まずはオープニングの①「The Old Man Down the Road 」をどうぞ。
この80年代にあってもまだスワンプロックを奏で続けているジョン、カッコいいですね。でもこれに反応したのが、またしてもソウル・ザエンツなんです。なんとソウルはこの曲をCCRの「Run Through the Jungle」をコピーしたものとしてジョンを訴えた のです。これは前述の通り、ジョンがCCR時代の楽曲の全印税を放棄したことに起因するもので、自分の曲に訴えられるという前代未聞の係争に発展しました。
ちなみにこの裁判、もちろんジョンが勝訴したのですが、弁護士費用については一審はジョンが支払うものとしたものを、最高裁で逆転勝訴し、かかった弁護士費用もファンタジー社が支払うこととなりました。ジョンはやはり不屈の闘志を持つ男ですね。
前述の通り、私が所有している25周年記念エディションのブックレットには以下のような写真が掲載されてます。これもまたジョンらしい(笑)。
本作からのセカンドシングルが②「Rock and Roll Girls 」。
CCR時代でもこんなストレートなロックンロールはなかったんじゃないですかね。ジョンの復帰を祝うような愛と音楽の素晴らしさを歌ったロックンロール賛歌。
なんだかCCRの曲にそっくりな④「I Saw It on T.V 」。
この曲、CCRのあのヒット曲に似てると思いませんか。そう、「Who’ll Stop The Rain」です。こういうコード進行、アレンジはジョンの得意技ですね。 一方、曲自体はジョンらしい問題意識を持ったもので、テレビが作り上げてきた神話と崩壊を歌ったものです。
渾身の1曲のアルバム・タイトル・トラックの⑦「Centerfield 」。
もちろん野球への憧れを歌った曲ですが、それ以上に「音楽界の中心に戻りたいという自身のカムバックへの強い想い」を歌った曲と呼んだ方がいいかもしれません。
それは以下の歌詞にもよく表れてますね。
♪ Put me in, Coach I'm ready to play today ♪
♪ Look at me, I can be Centerfield ♪
アップした映像、ジョンのギターに注目。バット型のギターですね(笑)。結構弾きにくいんじゃないでしょうかね。
曰く付きのナンバーの⑨「Vanz Kant Danz 」。
ファンタジー・レコードとの係争では、ジョンが法廷でギターを演奏し、両曲の作曲構造が異なることを証明したとか…。結果、陪審団はジョン側の勝訴を認めました。その後も法廷闘争は続いたものの、2004年にファンタジー・レコードがコンコード・レコードに買収されたことが転機となり、新しいオーナーの下で和解交渉が進み、2007年に係争はようやく終結。ジョンは2023年に自身の楽曲の権利を買い戻したのでした…。 長い!常人では耐えられないですよね。やはり不屈の精神を持つジョン・フォガティ。生き様自体がカッコいいです。 ジョンは自身の楽曲を取り戻したことを契機に昨年、セルフカバー集を発表しております。こちらもいずれご紹介したいと思います。
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昨日で71歳となった
マイケル・シェンカー が、いよいよ来日公演を行います。
本作のリリースをきっかけに、マイケルは2025年4月から「My Years with UFO」と冠したワールドツアーを行っており、今回の来日公演はその一環です。つまりUFO時代の楽曲ばかり、本作を中心に演奏されるということです。
個人的にはマイケルのソロプロジェクト、MSGが大好きなんですが、それでもマイケル来日はこれが最後かもしれないと思い、チケットは購入済です。
マイケル・シェンカーは兄ルドルフと共にスコーピオンズのリードギタリストとして1972年にデビューを果たします。弱冠17歳!
その後、ルドルフの後押しもあり、1973年にUFOに加入し、1978年までに6枚のアルバムに参加。以降のマイケルの歴史を語り出すとキリがないので(笑)、ここではその後、UFOに加入脱退を3回繰り返した、つまり4度の脱退をしているということだけお伝えしておきます。
意志薄弱、わがままなマイケル(多分)、それでも彼の非凡なソングライティングセンス、そして恐らくこれは想像ですが、憎めないヤツ…、ということで愛されキャラなんでしょうね。本作でも彼の冴え渡るギターリフ、ギターソロが堪能出来ます。
本作はマイケルがUFOに加入した年から50周年を記念して制作されたUFO時代の楽曲のセルフカバー集です。収録曲は1979年発表のライブアルバム「Strangers In The Night」に則ったもの。マイケルにバリー・スパークス(B、元ドッケン)、デレク・シュリニアン(Key、元ライジングフォース)、ブライアン・ティッシー(Ds、元ホワイトスネイク)を固定メンバーに、ビックリするような豪華ゲストを迎えております。
まずはキャッチーな②「
Only You Can Rock Me 」をどうぞ。
最初この曲を聴いたとき、UFOってこんなポップなんだ…と驚いた記憶があります。サビがキャッチーだし、「俺をロック出来るのはお前だけだ!!」ってライブで一緒に叫びたいです(笑)。 こちらはなんとヴォーカルはヨーロッパのジョーイ・テンペスト、そしてディープ・パープルやレインボーで活躍したロジャー・グローヴァーも参加。
MSG時代もレパートリーに入れていた③「Doctor, Doctor 」。マイケルが18歳の時に書いた曲で、1974年発表のUFO時代を代表する1曲ですね。 本作ではレインボーのジョー・リン・ターナーをヴォーカルに、ドラムにカーマイン・アピスが参加。
こちらでは2025年4月の本ツアーのライブ映像をアップしておきます。ここで歌っているのはスキッド・ロウのエリック・グロンウォール。このアルバムでも1曲参加しているし、今回の日本公演でも彼がヴォーカルを務めます。マイケル、楽しそう…。
マイケルとアクセルってどういう関係だったんだろうと思ったら、マイケルがガンズ関連のポッドキャストにゲスト出演した際の以下のインタビュー記事がありました。
「俺は、スラッシュとずっと何かやってみたいと思ってた。マイケル(・ヴォス/共同プロデューサー)が最初に彼に接触し、俺らがやろうとしていることを伝えたら、彼は賛同した。それで、フランクフルトのレコーディング・スタジオで会った」
「そのとき、スラッシュから、“マイケル、俺が何するかアクセルに話したら、”俺も1曲歌いたい“って言ってたよ”って言われたんだ。俺は“それは素晴らしい。アクセルにどの曲がいいか訊いてくれ”って答えた。結局、アクセルは“Too Hot To Handle”と“Only You Can Rock Me”と“Love To Love”を歌うことになった。だが、彼らは当時、ツアー中で、アクセルは“Only You Can Rock Me”と“Too Hot To Handle”での自分のパフォーマンスに満足しなかった。曲が多過ぎたんだな。ツアー中だったから、彼は“Love To Love”だけに専念したかったんだ。彼は完璧主義者だ。俺はそれに気づいた」
ちなみにスラッシュは④「Mother Mary」で参加しております。
こちらもまたUFOの代表曲とも云える⑦「Lights Out 」。
イングヴェイ・マルムスティーンのファースト等にヴォーカリストとして参加していたジェフ・スコット・ソートがヴォーカル、そしてゲストギターにヨーロッパのジョン・ノーラムが参加。激しいギターソロをマイケルと弾き合ってます。
またまたUFO時代の代表作(代表作がいくつもあるんです)の⑧「Rocl Bottom 」。
このリズミカルなギターリフが堪りません。マイケルが思う存分ギターソロを弾きまくってます。
♪ Rock Bottom !! Rock Bottom !! ♪ ヴォーカルはマイケルと同じドイツ出身のカイ・ハンセン。レコード会社の提案で参加が決まったようですが、同じドイツ出身で気心は通じているようです。
UFO、いいバンドだったなあ。フィル・モグもいいヴォーカリストでした。
やっぱりマイケル・シェンカーってかっこいいギターリフ作りの名人だなあと感じます。 チケットは取ったものの、私用と重なる可能性もあり、まだ参戦確定じゃないんですが、このアルバムを聴きながら勝手に盛り上がっております(笑)。
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ビートルズの英国でのオリジナルアルバムは「Let It Be」まで全13作品ありますが、その中でも一番人気の低いアルバムが本作ではないでしょうか。それは、本作がビートルズの活動中で唯一全英・全米ともに1位にならなかった作品であることからでも明らかです。
以下はWikiからの制作背景の引用です。 アルバム『イエロー・サブマリン』は、ユナイテッド・アーティスツとの「アニメ映画のサウンドトラックとして新曲を提供する」という契約上の義務から生まれた。しかし、当初アニメ映画に対して意欲的でなかったメンバーは出来の悪い楽曲を『イエロー・サブマリン』に提供する意向を持っていた。その後映画の試作を見て考えを改めたが十分な楽曲を制作できなかったため、A面にビートルズの楽曲6曲、B面にジョージ・マーティンが作曲した映画のサウンドトラック7曲という変則的な形式をとった。
A面にビートルズの楽曲が6曲といいつつ、実際新曲は4曲のみ。B面はロックファンが熱狂するようなものではなく、明らかに毛色の違うもの…、これでは人気は出ないですね。私もこのアルバムはLPとしてもCDとしても所有しておらず、あまり聴く機会もありませんでした。恐らく皆さんもそうではないでしょうか。
ただ、それでは新曲4曲があまりにも可哀そうというもの。そういう視点でこのアルバムをご紹介したいと思います。
もともと①「
Yellow Submarine 」は、アルバム「リボルバー」にリンゴのヴォーカルを1曲収録するために作られた楽曲で、リンゴのヴォーカルを生かすためにジョンとポール(主にポール)が親しみやすい童謡として制作したもの。
https://www.youtube.com/watch?v=m2uTFF_3MaA 童謡のようなシンプルな楽曲の成功と、その後のアルバム「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」の世界観が、ポップでサイケデリックなアニメーション映画への繋がっていきます。ということで、この「Yellow Submarine」が既発曲ながらも主題歌となりました。
本作は①「Yellow Submarine」と⑥「All You Need Is Love」が既発曲、間の4曲が新曲です。6曲中、ジョンが2曲、ポールが2曲、ジョージが2曲の楽曲提供しておりますが、今までの流れからすると、ジョージの比重が高いことが分かると思います。しかもジョンとポールは既発曲を提供していることを考えると、新曲4曲のうちの半分の2曲をジョージが提供しているんですよね。邪推ですが、ジョンもポールも当初このプロジェクトにネガティブだったので、ジョージに押し付けたとも考えられます。
実際のところはよく分かりませんが、その代わり我々はジョージの曲を多く聴ける(といっても2曲だけ)わけで、そのジョージの曲がなかなか秀逸なんですよね。
ジョージ作のサイケな②「
Only a Northern Song 」。
https://youtu.be/vcvd-L73Cqs?si=tzkYQ2C1-rmBGfG0 レコ―ディング自体はサージェント・ペパーズ~でのセッションで収録されたもの。ビートルズの音楽出版社であるノーザン・ソングスに対する不満を歌ったものですが、サイケなアレンジが実に秀逸。イントロのジョージが弾くハモンドオルガンからしてスリリング。ポールが吹くトランペットとか、リンゴのオフビート感たっぷりなドラミングとか、どれもカッコいい。
「マジカル・ミステリー・ツアー」の制作過程において、ポールが子供向けに作った曲ですが、如何にも即興で作りました…といった感じ(笑)。ポールらしいといえばそれまでですが、正直、それほど面白みもない作品と感じます。
このジョンの圧倒的な迫力あるヴォーカルとピアノ、独創的なポールのベース、ジョージのハードなギター、リズミカルなリンゴのドラム。ここにはまだバンドとしてのビートルズが機能しております。エンディング近く、ジョンが吠えて、ポールがそれに掛けあうシーンは、まだまだ二人のコンビネーションが生き生きしてますね。
そして再びジョージの力作の⑤「It's All Too Much 」は、ジョージがLSDで体験したことが反映された楽曲と云われております。 印象的なフィードバック・ギターはジョン(という説が有力)。ジョージはハモンドオルガンを弾いております。バックにはいろいろな音が鳴っており、それが不協和音のように聞こえ、よりサイケな感じを醸し出してますね。そしてここでもリンゴのオフビートなドラミングが冴え渡ってます。
そしてA面最後の曲はあまりにも名曲な⑥「All You Need Is Love 」。
1967年7月にシングルとして発表されたジョンの作品。映画の挿入歌としても使われたことから、ここに収録されたもの。この曲は皆さんも良くご存じだと思いますので、こちらでは2002年に行われた「Party at the Palace」での豪華メンバーによる「All You Need Is Love」をどうぞ。 ポールを中心にジョー・コッカーとかロッド・スチュアート、エリック・クラプトンが参加。なんとブライアン・ウィルソンも。そしてロッドの横で歌っているのはオジー・オズボーン。
如何だったでしょうか。ジョージの2曲が光りますよね。 ちなみにB面のジョージ・マーティンの音楽は好き嫌いが分かれそうですが、私は1回聴いただけで、もういい…という感じでした。
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