音楽の杜:2013
2021-07-18T19:53:14+09:00
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50代の洋楽フリーク。AOR、ソフトロック、フュージョン、ハードロック等、よい曲なら何でも聴きまくる雑食派。好きな音楽を徒然なるままに書き綴っていきます。
Excite Blog
村田和人「Teasures In The Box」(2013)
http://y240.exblog.jp/31616287/
2020-08-29T08:50:00+09:00
2020-08-30T12:54:31+09:00
2020-08-29T07:34:45+09:00
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2013
って番組が大好きなんです。何がいいかって、そのマニアックな選曲。基本、70年代後半から80年代の邦楽洋楽を中心にオンエアされますが、そこはマニアなクリスさんのこと、相当捻った選曲で、正直、毎回知らない曲が数曲オンエアされます。それに対するTwitterでのリスナーの反応も結構楽しみなんですよね。
前回は私の大好きな村田和人さんの楽曲がオンエア。しかし知らない楽曲…。「マリンブルーの恋人たち」…、それは児島未散さんという方に提供された楽曲でした。セルフカバーですね。で、よく調べたら、迂闊にも未聴のセルフカバーのアルバムが過去に発表されていたんですよね。それが本作。そしてこれが実に素晴らしい内容なんです。
村田和人さんは皆さんご存知のように2016年2月に亡くなられております。
1982年、山下達郎さんのサポートによりデビュー。1995年まで精力的にアルバムを発表しますが、一旦音楽学校の講師といった活動に傾斜。そして2008年に13年振りのアルバムを発表し、以降再び亡くなるまで精力的な音楽活動を展開されます。
本作は、晩年の夏モノ3部作(これもまたイイんですが)発表後、2013年に発表されたアルバム。
本作収録曲は以下の通り。楽曲のクオリティの割には提供したアーチスト、結構渋めの方々ばかり。
1.Beginner (1992年 詩子へ提供)
作詞:田口俊、作曲:村田和人
2.君たちのくれた夏 (1993年 田中友紀子へ提供)
作詞:安藤芳彦 、作曲:村田和人
3.学園のDIARY (1989年 児島未散へ提供)
作詞:児島未散、作曲:村田和人
4.最後の夏休み (1993年 田中友紀子へ提供)
作詞:田口俊、作曲:村田和人
5.上昇気流から I love you (1985年 香坂みゆき)
作詞:田口俊、作曲:村田和人
6.渚へ (1988年 阿部寛へ提供)
作詞:松本隆、作曲:村田和人
7.Wow wo train (1985年 香坂みゆきへ提供)
作詞:小林和子、作曲:村田和人
8.Rainbow Maker (1993年 田中友紀子へ提供)
作詞:田口俊、作曲:村田和人
9.あいつがとまらない (1990年 吉田栄作へ提供)
作詞:吉田栄作、作曲:村田和人
10.マリンブルーの恋人たち (1986年 児島未散へ提供)
作詞:安藤芳彦、作曲:村田和人
11.MY DEAR ~ 親愛なる君へ (1989年 光GENJI提供)
作詞:森本抄夜子、作曲:村田和人
⑩「マリンブルーの恋人たち」を是非聴いてみて下さい。完全に村田さんのオリジナル作品に聴こえます。特にギターの音が実に爽やか。夏はやっぱり村田さんの音楽が似合います。
⑦「Wow wo train」も映像ありました。こちらの映像は、晩年のアコースティックライブから。亡くなられる1年前のものですが、そんなことを全く感じさせない力強いヴォーカル。歌う人によって、こうも楽曲のイメージが変わるのか…、驚かされますね。
ということで香坂みゆきさんのバージョンをアップしておきます。実は彼女、かなり歌の上手いアイドルだったんですね。全くそんなイメージありませんでした。
香坂みゆきさんに提供した別の楽曲、⑤「上昇気流から I love you」も素晴らしい出来です。村田さんの楽曲はYouTubeになかったので、こちらも香坂さんのVerを是非聴いてみて下さい。こちらのコーラスは完全に村田さんが参加してますね。こうしたロック系の楽曲、しかもハイトーンの楽曲ですが、実は香坂さん、実に上手くうたいこなしてます。ちょっと新鮮な驚き…。
②「君たちのくれた夏」…、この田中友紀子Verもいい!
村田さんのバージョンがお聞かせ出来ないのが非常に残念です。セルフカバーアルバムなのに、オリジナルアルバムのように全曲がしっくりくるんですね。まるで全曲が本作のために作られたような感じ。まだまだ暑苦しい日が続きますが、そんな時に聴きたい1枚です。
冒頭のクリス松村さんの番組、エンディング楽曲はレイ・パーカーJrの素晴らしい1曲。大ヒットアルバム「A Woman Needs Love」からの1曲。そちらを最後にアップしておきます。
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星野源 「Stranger」(2013)
http://y240.exblog.jp/23786671/
2015-03-28T21:31:00+09:00
2016-10-08T07:40:42+09:00
2015-03-28T21:30:59+09:00
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2013
ここ最近のヘビロテは星野源のこの時点での一番の新作(といっても2年前に発売されたものですが)「Stranger」。この作品が発表された当初、タワーレコードの試聴コーナーで聞いて感動。でもなぜかず~と買わずに、その後発表されたDVDで用を足しておりました(苦笑)。
星野源クン、洋楽ファンには馴染みはないかもしれませんね。シンガーソングライターでありながら俳優。ここ最近では、NHKでウッチャンがコント番組をやってましたが(これもイイ番組でした)、これにも出演し、コミカルな一面を見せてくれてました。
彼のソロデビューは2010年。そしてこの作品は2013年に発表された3枚目のアルバムです。その間、2012年12月にくも膜下出血と診断され、活動休止に。そして晴れて復活!本作発表・・・、7月には武道館公演!!と思っていた矢先の6月、治療に専念した方がいいということで、決定していた武道館公演も延期に。但し9月に再手術が成功し、退院。その後の活躍はご存知の通りです。
源クンの音楽は一言でいって面白いです! 個人的には詞よりも楽曲、アレンジに興味が惹かれます。ひねりのあるメロディ、使われている楽器もユニークだし。でも歌が上手いタイプでもなく、そのヴォーカルスタイルが苦手な人は受付られないかもしれませんね。
①「化物」。だいたいアルバム1曲目につけるタイトルじゃないですよね(笑)。タイトルはなんだかドロドロしてますが、楽曲はストレートなポップソング。この曲は中村勘三郎さんからインスパイアされて作った曲。誰からも愛されていた勘三郎さんが、一人家に帰ると孤独なんだと独白されたことを聞き、その孤独感を表したもの。でもこの曲を完成した日に、源クンも倒れてしまい、入院中にコレを聴き、結局自分と重ね合わせていた・・・と後に自身で語ってます。イントロのマリンバがスピーディーな展開を予感させる楽曲。
私の大好きな②「ワークソング」。「化物」から間髪を入れずに、いきなり始まります。このドラムが大好きなんですよ。ちょっとジャズ的な、普通にビートを刻まないところが。なぜならこの曲、間奏は6拍子。だからそれと気付かれないように、普通にスネアでビートを叩かないのでしょうね。
仕事賛歌です。「仕事をするときに生まれる、小さな小さなドライブ感を派手に表現したかった」と語ってます。ハイ、確かにこのドライブ感、Goodです。
シングルともなった③「夢の外へ」。ストリングスアレンジとか、スチールギターの入り方とか、結構いいですよ。これもメロディやアレンジがいい。源クンらしいポップなナンバー。
④「フィルム」は実はすでにこのブログでご紹介済のナンバー(リンク先の記事をご参照ください)。フォーキーなナンバー。③とは違った違う源クンの一面。あ~、和みます。
「フィルム」にも通じるナンバーの⑦「生まれ変わり」。特にこの曲を聴いて感じるのはJT。JTってジェームス・テイラーです。そしてバックの演奏も私の推測ですが、セクション(JTのバックバンド)を意識しているのではないでしょうか。特にドラムはラス・カンケルのフィルに酷似しているし、叩き方も似てます。そしてフォーキーでほのぼのするアレンジはJTそのもの。間奏のコーラスもいいですね~。
自身は「自分なりのゴスペルを作りたかった」と語ってます。このコーラスがゴスペル的ですね。
⑨「季節」もJTっぽい。いや、アコギやベースなんかは、はっぴいえんどに近い感じですね。間奏のところなんかもそっくり。④⑦⑨なんかは、このテの楽曲が好きな方には堪らないでしょうね。
源クンの音源はかなりしっかり管理されているようで、オリジナルPV以外はYouTubeにはあまりアップされてません。ですからここではご紹介しきれてませんが、是非CDを買って聴いてほしいアーチストですね。
そうそう、源クン、ついに4月から始まるTVドラマ(フジ)「心がポキっとね」の主題歌(「SUN」)を作ることが決定しました。またまたブレイクするかもしれませんね。
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Paul McCartney 「NEW」 (2013)
http://y240.exblog.jp/20926777/
2013-11-10T22:09:00+09:00
2013-11-10T22:25:52+09:00
2013-11-10T22:09:16+09:00
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2013
個人的にはソロのポールは70年代の作品でフォローは止まってしまってます。80年代世代の私にとっては、もちろん「Tug Of War」はリアルタイムに聞いていたのですが、アルバムともなるとピンと来ないんですよね。
今回のツアーのセットリストを見る限り、あえて80年代以降のアルバムをおさらいする必要もないと思われるのですが、それではやっぱりポールに失礼・・・と思い、今回新作を購入しました。正直、それほどの期待感もなく・・・ですが。
本作では4人のプロデューサーが腕を振るってます。4人とはポール・エプワース、マーク・ロンソン、イーサン・ジョンズ、ジャイルズ・マーティン。ポールはアデルのプロデューサーとして有名ですね。3曲共作してます。マークもアデル(こちらはファーストアルバムの方)やエイミー・ワインハウスのプロデューサーとして有名。義父はフォリナーのミック・ジョーンズ。イーサンとジャイルズは申すまでもなく、ビートルズの製作に関わった偉大な人物達のお子さん・・・ですね。
とはいえ、プロデューサーが誰であろうとポールはポールなんです。でも・・・、やっぱり①「Save Us」にはビックリ。ポールらしからぬハード一辺倒なストレートロック。ポール・エプワースとの共作なんですが、ギターのリフがポールの作品らしくない。でもこれ、ドラム以外はポールの演奏。う~ん、ちょっと意表を付かれました。早速YouTubeにはTVショーの映像がアップされてました。映像を見ると意外とカッコいい。
本作からのセカンドシングルの④「Queeni Eyes」。実に後期ビートルズっぽいダウンビートなノリ、グルーヴを感じさせる1曲です。間奏は幻想的な感じとなりますが、ポップでいいですね。
本作中、唯一のアコースティックな楽曲が⑤「Early Days」。ちょっとポールのヴォーカルは、しゃがれていますね。しかしこうしたアコギ的な曲をやらせたら天下一品。流石ポールです。この曲は中盤から男性がハーモニーを付けてます。このハーモニー、クレジットを見ると、なんと太っちょエイブ、ドラムのエイブのようですね。エイブはご存知のようにお父さんがエイブラハム・ラボリエル。知っている人は知っている超有名ベーシストですね。でもすっかり彼も有名人となってしまいました。彼のダウンビートなドラムは大好きです。
ついでにポール・マッカートニー・バンドのギタリストであるブライアン・レイ。彼は元クラッキンというAORバンド出身。私、クラッキンって大好きなので、今回の来日公演ではエイブやブライアンを見れる、というだけでも嬉しいのです。
本作、ファーストシングルはご存知、⑥「NEW」。この曲、本作中、もっともビートルズっぽい曲でしょうね。このビートルズっぽい楽曲をきっかけに本作を購入した方々は、結構裏切られたのではないでしょうか(笑)。それはともかく、私もこの曲大好きです。特にエンディングのコーラス、ここが一番の聴き所のような気がします。レコーディングもバンドメンバーだし・・・。でもアップした映像はこの手前で曲が終わってしまうんですね。ビーチボーイズばりのコーラスなんですけどね~。ライブでは聞けるかな。
⑦「Appreciate」はちょっとアバンギャルドな曲。以下エンディングまで・・・、個人的にはピンと来る曲はあまりないかな。
Amazonでは意外と評価の高い本作ですが、個人的には★★★~★★★★といったところでしょうか。そんなに酷い作品ではないですが、ポップなポールを期待すると、中だるみしてしまうかもしれません。
でもポール、71歳とは思えない創作力です。もうここまで来ると感動的としかいいようがありませんね。
(ちなみにエキサイトブログ、投稿フォームが変わり、ちょっと入力しやすくなりましたね。あとYouTubeも直接貼るようになったんですね。)
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John Mayer「Paradise Valley」(2013)
http://y240.exblog.jp/20810914/
2013-10-06T22:53:00+09:00
2021-07-18T19:53:14+09:00
2013-10-06T22:52:46+09:00
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2013
このジャケットを見ただけで、何となく音楽が想像出来ますよね。アメリカの広大な大地に佇むジョンと愛犬。そこに流れてくるのはやっぱりカントリーでしょ。
1曲目の①「Wildfire」を聴いて頂き、この曲が気に入れば、このアルバムはお気に入りになるでしょう。でもこの曲でもピンと来ない方は、このアルバム、あまりお薦めは出来ません。
単純なメロディの繰り返しなんですが、カントリーフレイバー溢れるギターが堪りません。地味な曲なようでいて、パーカッションが盛り上げてくれるパーティーソングかもしれません。コンサートでは意外と盛り上がる曲のような気がします。ジョンのヴォーカルとパーカッションだけになるフェーズなんか盛り上がりそう。
このアルバムの出だし3曲が、本作を象徴しているような気がします。②「Dear Marie」は実にフォーキーな1曲。
https://www.youtube.com/watch?v=s0zaNpics48
地味です、すこぐ。淡々と曲が進んでいきます。そしてそれを盛り上げているのがスティールギター。これまたカントリータッチの曲。エンディングにかけてはアップテンポになっていきます。
本作からのファーストシングルは④「Paper Doll」。https://www.youtube.com/watch?v=5yD9RrrAsyE
この曲がヒットするって、やっぱりアメリカ人はこうした素朴でフォーキーな曲が根底には好きなんですね。なんだか安心しました。最近流行の曲、超ポップな曲・・・、そういったものとは一切無縁な「Paper Doll」。この曲が受け入れられる土壌が羨ましい。
まあ、日本では100%、このテのサウンドはヒットしないでしょうね。
⑤「Call Me the Breeze」は今年7月に亡くなられたJJ Caleの楽曲。
https://www.youtube.com/watch?v=pWRb-K5oQ2I
このブルース&レイドバック感覚がエリック・クラプトン等多くのアーチストを魅了したんですよね。そしてジョンも魅了された一人。JJ Caleとクラプトンが2006年に発表した共演アルバムにはジョンも参加していました。
JJの死と本作発表のタイミングは近いので、たまたま偶然収録されたものと思われますが、追悼ソングとなってしまいました。
本作中、一番カントリーフレイバーたっぷりな曲が⑨「You're No One 'Til Someone Lets You Down」。
https://www.youtube.com/watch?v=WbDInGORe3E
間奏のスティールギターなんか、完全にカントリー。ファースト、セカンドの頃のジョンを知る人にとっては、こうした楽曲はかなり違和感を覚えるに違いないでしょう。でも私はこの曲、大好きです。
ここまでレイドバックしてしまったジョン、これからどういう道を進んでいくのでしょうね。
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