先日
フリートウッド・マックの「噂」を記事にさせて頂きましたが、その後、妙にボブ・ウェルチのソロが気になり、今回初めて彼のソロを聴きましたが、ここまでポップだと思いませんでした。
ちょうどマックの「噂」が発表された年に、本作も発表されてます。彼のファーストソロアルバムですね。もともとソウルフリークであったボブが、ストリングス等を交えた絶妙なポップスを聴かせてくれます。
いや~、実に野暮ったいジャケットです(笑)。ジャケで敬遠されそうですが、①「Sentimental Lady」の甘酸っぱいメロディにやられてしまいました^^。
この曲、もともとはマックの1972年発表の「Bare Trees」にも収録されていた佳曲なのです(私はこの原曲も知りませんでした)。この曲にはMick Fleetwood、Lindsey Buckingham、Christine McVieのマックの面子が参加してます。イントロから実にメロウな楽曲ですね。
私は②「Easy to Fall」のようなストリングスがソウルフルなギターポップが大好きです。ディスコブームの影響もあると思われ、些か今聴くと古臭さも感じますが、やっぱりこうした楽曲はいいですね~。
超ポップな④「Mystery Train」。ここまでベタにやられると参ります(笑)。どなたかのブログにはこの曲がELOにそっくりであると指摘されてましたが、なるほど、この仰々しいストリングスとポップなメロディはELO的ですね。
①と同様、ボブのソロでは有名な1曲が⑦「Ebony Eyes」。スティーヴィーニックスが登場する映像がありましたのでアップしておきます。この映像を見ると、ボブがギタリストとしても、なかなかリフ作りの名人であることが分かります。
私が聴いたアルバムには次作のヒット曲「Precious Love」も収録されてましたが、この曲を聴いてびっくりしてしまいました。最初のギターのリフを聴いて、「う~ん、何だろう、このこそばゆい思いは・・・」と感じ、曲がBメロへ行って初めて理解しました・・・。
「お~っ、稲垣潤一だ!!!」
そうです。これこそ私が敬愛する稲垣氏の代表曲「思い出のビーチクラブ」なのです。70年代洋楽愛好家にとっては、本件、周知の事実だったと思われますが、私は全く知りませんでした。
一応2曲アップしてみました。どうですか~。ちなみに「思い出のビーチクラブ」は林哲司氏の作曲です。
ボブ・ウェルチの本作をAORの名盤と称する方々も多いようですが、確かに彼のポップセンスは後の日本のシティポップスに通じるものがありますね。