心地良いブラジリアン・ポップス本日のサンソンでは山下達郎氏がケニー・ランキンのフェイバリットソングとして、名作
「Like A seed」の4曲目「Sometimes」を挙げると共に、ここでのMike Deasyのギター・プレイを絶賛しておりました。流石は達郎氏! そもそも地味な「Sometimes」を挙げるあたり、相変わらずマニア心を擽ります。またMike Deasyなる人物、小生ノーチェックでした(スワンプ系では著名なセッションミュージシャン)。
さて本題ですが、このケニー・ランキンのアルバム同様に、非常に心地よいアルバムがセルジオ・メンデス(以下セルメン)の新作、「モーニング・イン・リオ」です。
個人的には年に数枚、本当に僅かですがオンタイムでアルバムを購入します。そして今回はまさにオンタイムなアルバム。でもアーチストはもうデビュー40年以上というベテラン。
いつも日曜日の夕方はJ-WAVEの「サウージ・サウダージ」をよく聴くのですが、そこでこのアルバムの曲が流れていたのがきっかけで、アルバムを購入。一発で気に入ってしまいました。
我々エイティーズ世代にとっては、セルジオ・メンデスといえば1983年の大ヒット曲「Never Gonna Let You Go(愛をもう一度)」があまりにも有名。ヴォーカルはJoe Pizzulo。
当時あまりの曲の良さに感動した覚えがあります。
ただもっと遡ると、1966年に「マシュ・ケ・ナダ」(これも有名な曲)をヒットさせたことで有名な御大です。

本作はセルメンの前作「タイムレス」の第二弾的アルバム。前作は10年振りの新作だったのですが、「ブラジル・ミーツ・ヒップホップ」といったかなりアグレッシブな内容。その立役者はプロデューサーでもあるWill.I.Am。今回、またも彼が参加し、かつボサノバのスタンダードナンバーもカバーしてます。
その冒頭1曲目がバカラックの「The Look Of Love」。セルジオ・メンデス&ブラジル'66の60年代の大ヒット曲ですね。それをファーギーが軽快に歌ってます。往年のヒット曲をラップとボサノバを融合させたような楽曲に仕上げたセルメンの力量に脱帽です。
③「Water of March」はジョビンの作品ですが、完全にサンバ調に仕上げており、原曲のイメージはあまり感じられません。これもご機嫌ですね~。
ちょっとクールな⑤「Somewhere in the Hills」もジョビン作。これはボサノバ・タッチです。ヴォーカルはナタリー・コール。こんな曲は夕暮れから夜にかけて聴いていてもいいかもしれません。ホルンがクールタッチでいいです。
そしてJ-WAVEから流れてきた曲というのが心地よい⑥「Lugar Comum」。しかもその曲のヴォーカルはドリカムの吉田美和。吉田美和とセルメン?? 不思議な取り合わせですが、これがまたいい! この曲は日本盤にのみ収録されてますが、ブラジリアン・ポップスと吉田美和の歌う日本語が見事にマッチした楽曲となってます。これだけでも聴く価値はあります。
⑦「Dreamer」。ご存知ジョビンの名作。これはハープ・アルパートが参加してます。⑤と同様、クールなボサノバです。
本作にはジョビンの作品は4曲収録されてます。その最後の曲が⑫「Água de Beber(おいしい水)」。そしてWill.I.Amがヒップホップなテイストをちりばめてます。でもセルメンのローズは心地いいですね。
最後にこのアルバムのプロモーションビデオをアップしておきます。セルメンのプロデュース&アレンジ力に脱帽です。これを聴けばブラジリアン・ポップスが好きになるかもしれませんね。