スタッフの心地よい演奏に素晴らしいパティのコラボ!ホテルニューオータニの八重桜もとても綺麗に咲いてました。春を感じさせる気候となりましたね。こんな時に必ず聴いているのがパティ・オースティンのデビューアルバムです。
パティ・オースティンというと1983年の大ヒット曲「Baby Come To Me」のコンテンポラリー系の楽曲が思い起こされますが、実はデビュー当時はかなりフュージョン・ポップス系の、素敵な音楽を聴かせてます。
ジャケットが結構インパクトありますね~。頭の大きさが妙に気になります…(笑)。
さてなぜ春先に本作が聴きたくなるのか??それはこの1曲目にあると思います。
素敵な1曲「
Say You Love Me」。バックはギターにEric Gale、キーボードにRichard Tee、ドラムはSteve Gadd、う~ん、この面子を聞いただけでこの音が分かるでしょう??ベースはWill Lee。口笛のような音はシンセサイザーでしょうか??このピースフルな世界観はミニー・リパートンの名作
「Lovin You」と同じものですね。「Lovin You」がお好きな方であれば、間違いなく気に入って頂ける1曲です。なんとなくコード進行も似ているような気がします。
②「
In My Life」のメロウなフェンダーは一発でRichard Teeと分かるものです。間奏のサックスは先ごろ亡くなられたMichael Brecker。
リズミカルな④「More Today Than Yesterday」。こうした楽曲はGaddの十八番ですね。地味ですけど、結構凝ったリズミカルなドラムを叩いてます。
①と同様に大好きな⑤「Give It Time」。
フュージョン系のノリのいい楽曲。パティのパワフルな歌いっぷりがいいんですね~。また曲中ず~っとベースの素晴らしいランニングプレイが気になります。このベースはChuck Rainey!!チャックらしいベースです。
このアルバム、④以外は全てパティの作品です。こってりしたソウルでもなく、適度にポップな洒落たフュージョン。パティはコンポーザーとしても素晴らしい才能を持ってますね。ジャケはちょっと戴けませんが、フュージョンの香り漂う、素晴らしいヴォーカルアルバムです。