あのアルバート・ハモンドの息子のソロ・アルバム!このブログをご覧になっている方の多くは60~80年代洋楽ファンかと思われるので、「アルバート・ハモンド」と聞かれると、「カリフォルニアの青い空」の、あのアルバート・ハモンド??と思われでしょう。
私も取引先から話を聞いたとき、あのアルバート・ハモンドと関係あるのかな?と思ってしまいましたが、なんと「ご子息」とのこと。
今の洋楽をリアルタイムで聴いている方は、アルバート・ハモンド??、ストロークスのギターだろ?って即答できるでしょうが、我々世代はストロークス??知らないなあ~、むしろアルバート・ハモンドはAORのアーチストだろ?って反応ですよね。
しっかり取引先からサンプル盤を頂戴し、早速聴いてみました。いいですね~。
まず我々世代のためにストロークスを解説しないといけないですね。以下Wikipediaより。
「1999年にアメリカ合衆国ニューヨークで結成されたロックバンド。
本国アメリカよりも先にイギリスから人気に火がつき、2001年にリリースされたデビューアルバム『イズ・ディス・イット - Is This It - 』が全世界でヒット。 1970年代ガレージロックサウンドを彷彿とさせる楽曲が人気を呼び、「ロックンロール・リバイバル」ムーヴメントの先駆者となる。 以降もサウンドの幅を広げつつ、現在(2006年)も活躍中である。」
う~ん、著名なバンドなんですね。失礼しました。アルバートはリズムギター担当で、曲もほとんどがストロークスのヴォーカル、ジュリアン・カサブランカスが書いているようです。
つまり本作はアルバート自身が描きたかった音楽観を世に発表した、初めての作品ということになります。2世アーチストのちょっと発表してみました的なアルバムではなく、人気グループであるストロークスのアルバートの、満を持したソロ・アルバムということなんですね。
このアルバム、まず目を引くのがジャケットの可愛らしさ。ウサギが三匹、ひょっこり顔を出してます。見開きのCDを開くと、なんとリスも登場します。本当にストロークスのメンバー??、と思わせるジャケ。その世界観は①「Cartoon Music For Super Heroes」に現されてます。おもちゃのピアノでノスタルジックな感覚をよく表現してますね。アットホームな楽曲、暖かいコーラスは、私などはブライアン・ウィルソンの世界(特に「ペットサウンズあたり」)を連想してしまいます。
と思いきや②「In Transit」はストレートな8ビートロック。このパンクロック的な単調ベースのプレイヤーはなんとジョン・レノンの子息、ショーン・レノン!この曲もサビのアレンジはユニーク。
⑤「Blue Skies」は一聴して、「ジョン・レノン」っぽいと思ってしまいました(実際ライナーノーツにも書いてますね)。アコギ主体の曲、声質も似てます。♪Don't let me Know~♪はついついビートルズの「Don't Let Me Down」を連想してしまいますねこの曲の終わり方も印象的。
⑦「Call An Ambulance」はバンジョーを加えたポップソング。ちょっとコケティッシュなところもあり、ジョン・セバスチャン的フォーキーな感じがいいです!これも個人的には好きです。
ギターのリフが印象的な⑨「Holiday」。これもアレンジいいですね。アレンジの妙でいえば⑩「Hard To Live (In The City)」のエンディング。スカ風ラッパ隊が加わり面白い!
アルバートのこのソロはギタリストのソロというよりは、コンポーザーとしての彼の力量がビシビシ伝わってくる好盤です。アレンジもいいし。我々世代が聴いても、良さが十分分かります!
横顔ですが、どうです??親父さんに似てますよね?楽曲は全く違うんですが。