一秒未来を感じるだけで 自分が見えるよいよいよ暑くなってきましたね。この季節はBeach Boys、スクエア、山下達郎、チューブ、ジャドーズ等が聴きたくなってきます。昔はサンルーフを全開にして、これらの音楽をフルボリュームにして、意味もなく車を走らせていたものです。
そんなときに必ずかけていたのが、本作です。
本作は村田和人の5枚目のアルバムで、ムーン・レーベル時代の最後の作品。
特に①「Boy's Life」は強烈です。村田和人十八番の分厚いコーラスで始まるこの曲は、典型的な村田サウンドを現す1曲ですね。夏のドライブにはかかせない、強力な曲ですが、スピード違反には注意したいものです(笑)。
②「天気雨を待ちながら」や⑦「Love is a mystery」はミドルテンポの村田サウンドの典型例でしょうか。透き通るヴォーカルが冴え渡ります。こうした曲は村田和人の声が重要なファクターになってますね。仮に別のアーチストが歌っても、この曲の持ち味が伝わらないかもしれません。
③「Mrs.Julyへの伝言」のような、ちょっとスローで落ち着いた曲も魅力的です。この流れは本作の後半(B面)にも通じますが、日中の暑さが冷やされて、心地よさに変わるような夏の夕暮れにぴったりです。
④「Stay the Young」が本作では一番有名でしょうか?村田和人の代表作のひとつですね。
これは作詞:安藤芳彦、作曲:村田和人のコラボの最高な一面が発揮されてます。
以下は安藤氏のこの曲の紹介文の引用です。
「一日の中で、本当に充実した時間なんて、随分短いだろう。一時間無駄な時間を過ごしてしまったら、一時間早く死ぬ事と同じだ。そんな時間が続いていくうちに、人は少しずつ、何かを諦めて行く。
目の前の一秒を捕まえたら人生が変わる。ところで僕は楽しむために生まれて来たと信じている。」
歌詞に♪Dreamer 一秒未来を感じるだけで 自分が見えるよ♪というフレーズがありますね。う~ん、なんてポジティブなんでしょう!安藤・村田の最高の人生賛歌だと思います。
やっぱり夏は村田和人サウンドが合いますね。