ついに購入!TOTO系幻の名盤と言われたデヴィッド・ロバーツ!
以前小生ブログにも書いたデヴィッド・ロバーツ。入手困難なCDがオークションで高値取引されてましたが、この度26日に再発売。発売日の前後は旅行中だったので、昨日数件CD屋を彷徨い、ようやく少し離れたタワーレコードでGetしました。
いや~、紙ジャケだったんですね。実は紙ジャケ初購入です。紙ジャケって、通常のCDとはサイズが違うので、ちょっと置きづらいですね。壁に飾っておきますか(笑)?
さて本作はプロデュースがグレッグ・マティソン。参加メンバーはスティーヴ・ルカサー(g)、ジェフ・ポーカロ(ds)、マイク・ポーカロ(b)、ビル・チャンプリン(vo)、トム・ケリー(vo)等。元々プロデューサーをやろうとしていたデヴィッド・フォスター、ジェイ・グレイドンも1曲のみ参加。
面子買いしそうですね~。
この手の音でいえば1981年のペイジス、マクサス、1982年のランディ・グッドラム、アレッシー、ラリー・リー、ドウェイン・フォード、シカゴ(シカゴ16)等本当にAOR系のいいアルバムが発表されてました。そしてそういったなかで本作も(ひっそりと)発表されていたのです。
音はといえばスティーブ・ルカサーがロックしているのが印象的ですね。一方ジェフ・ポーカロのドラムはおとなしい印象。ボズ・スギャッグスの演奏のように目立つフレージングも少な目。これはバック演奏に徹したものによると推察されます。
当時全くの新人、23歳のデヴィッド・ロバーツも非常に魅力的。特にそのヴォーカルはハイトーンでTOTO系ロックにはぴったりですね。⑤「She's Still Mine」などは一瞬クリストファー・クロスを思わせるヴォーカル。泣きのバラード⑩「Another World」も軽く歌いこなし、非常に器用なヴォーカリストです。
また楽曲のクオリティが高い!①「All in the Name of Love」(かっこいい曲)、③「Someone Like You」(ボビー・キンボールのヴォーカルに似てる?)はTOTO系ですね。
金澤氏の充実したライナーノーツ(これを読むだけでも購入する価値あります)によると「⑥~⑨の流れは、TOTO~エアプレイ一派の作品のなかでも最高レベル」とありますが、同感です。
その⑥~⑨はミディアム・チューン主体で、①のような元気印のTOTOのような曲はありません。むしろ渋い曲が中心かもしれませんが、これらトラックは味わい深いですね。
⑧「Anywhere You Run To」は一聴してジェイ・グレイドンと分かるギターが、この曲の持つポップス感覚を際立たせてます。
⑨「Never Gonna Let You Go」の跳ねるようなリズムはジェフならではですね。
しかし時代が悪かったのでしょうかね。なぜ本作は全くヒットしなかったのでしょうか?TOTOが例の剣のアルバムで大ブレイクした年ですから、本作にもその余波があってもよかったと思うのですが。
本作は私の今年の夏の思い出のアルバムとなりそうです…。バラード⑩「Another World」が胸に染みます・・・。