癒し系、ピアニストの爽やかなインスト・アルバムどれだけの方が「村松健」をご存知でしょうか?
私は彼が奏でるピアノとメロディーに何度となく癒されてます。このように非常に心に染みる、いい曲を書いているのですが、意外と知名度は低いように思います。
本作は1985年に発表した自身4作目のアルバム。初期村松作品のなかでは、一番認知度が高いアルバムかもしれません。
ライナーノーツに寄稿されている渚十吾氏の詩、またジャケットが非常にいい作品です。
村松健の音楽は、心象をうまくピアノで表現したもので、なおかつメロディアスであることが大きな特徴です。
所謂「フュージョン」よりも、もっとソフトタッチで、ウィンダム・ヒル・レーベルやアンドレ・ギャニオンより「フュージョン」寄りな音楽ですね。TVのBGMによく使われたりします。
本作でも①「緑のささやく島」、⑤「グリーン・シャワー」、⑧「水平線の見える部屋」などは、爽やかでメロディアスなフュージョン音楽といえるかもしれません。
また本作以外にも『夏のぽけっとに』、『おいしいお茶の入れ方』、『フィールド・ソング』、『子供の時間』などは未だによく聴きます。
村松健はその容姿から女性ファンが多いと思われます。
初期村松は、この写真より数年以上若く、本作ライナーノーツに写る姿はジャニーズ系アイドルと見間違えるほどです。CBSソニーがそういった売り出し方をしたかったのでしょう。
ただ彼の音楽は真面目であり、未だに一貫して村松ワールド作品を発表し続けてます。