ユーミン・フォロワー、大江千里3枚目の極上ポップスアルバムこの人については賛否両論あるかもしれませんね。決して歌がうまい訳ではありません。しかしポップスとしての曲の質は一流と思ってます。
特にこのアルバムは鬼才清水信之がプロデュース・アレンジを全面的に担当し、大江千里のポップスセンスを清水信之がうまく引き伸ばした、超名盤です。
発表は1985年。私がまだ高校生の頃でしたが、1984年に先行シングルカットされた⑨「十人十色」にすっかり参ってしまいました。
♪ラッシュの波に押されて 少し遅れた夜には
改札口でおどけたように 大きく君に手を振るよ♪
その歌詞は叙情的であり、アレンジも清水氏得意のポップスセンス溢れるもの。特にエンディングで余韻を残すオルゴールを持ってくるあたり、清水氏のセンスが光ります。当時、CMソングに使われた記憶があります。
どれを取っても最高ですね。未だにこのイントロを聴くと心が踊らされます。
本作は全曲が金太郎飴的に極上のポップスですが、特に撥ねるリズムが心地よい②「SEXUALITY」、真冬の情景が思い浮かぶようなアレンジがいい④「真冬のランドリエ」、いまだにクリスマスにはよく聴く⑤「もう一度X'mas」、学生時代一番聴いた⑥「赤茶色のプレッピー」など素晴らしい作品が満載です。
また歌詞も当時高校生であった私には刺激的でした。
若々しい千里さんを・・・。まずは②「
SEXUALITY」の貴重なPV。
https://www.youtube.com/watch?v=q4Wd8Fhp99A弾けるライヴ映像も・・・。大好きな⑤「
もう一度X'mas」。
https://www.youtube.com/watch?v=R0w6kQuBWIsこの曲も忘れてはいけませんね。①「
REAL」。
https://www.youtube.com/watch?v=ZdEYeaKvaskこのアルバムは清水信之氏が殆どの楽器を手掛けてますが、ギターに佐橋佳幸、コーラスにEPOが参加してます。松原高校出身者メンバーですね。その影響でしょうか?以前書いたEPOの初期のアルバムと同じような香りがしますが、もっと清水氏の個性が発揮された名盤ですね。
この後発表していくアルバム「乳房」「AVEC」・・・には「未成年」に見られた極上ポップスの香りは消えたような気がしますが、如何でしょうか?