GW前半戦、もともと自宅へ戻るつもりはなかったのですが、やはり単身で3連休を過ごすにはしんどく…(笑)。結局2日だけ自宅へ戻り、最後1日を寮でゆっくり過ごすことにしました。昔は往復の交通費(これが相当な出費です)を考えて、帰省を躊躇することが多かったのですが、最近はお金と機会損失のバランスを考えるようになりました。出費しても、それ以上の経験があれば…ってことですね。
さて、単身赴任着任前に、レビューを予定していたアルバムを相当数、積み残してしまいました。ジョン・レノンとかジェフ・ベック、マイルス・デイヴィス、ユーミン…、多くがそのままとなりそうです(苦笑)。ただその内の1枚、ヴァン・ヘイレンのサードアルバムだけは書き残しておこうかなと。
意外と地味なヴァン・ヘイレンのサード・アルバム。鮮烈なデビューを果たして、その余韻も冷めやらぬ1,2枚目と比べると、ちょっとダークなイメージの作品だし、私も本作は聴いたことがある…と思い込んでいました(でも未聴でした)。あと彼らのオリジナル作品で占められた最初のアルバムでもありました。
本作、950円→280円で売られていたので、即買い!ですね。
ミディアムテンポの①「And the Cradle Will Rock...」(邦題、ロックンロール・ベイビー)がシングルカットされた作品。エディのギターが効果音のような使われるリフとか、結構面白い作り。でもなんだか普通だな~と思っていたら、②「Everybody Wants Some!!」のイントロが…。アレックスのリズミカルなドラムから始まるこの曲、イントロはアレックス&エディ兄弟がフューチャーされたカッコいいナンバー。これはライヴ映えしそうなので、ライヴ映像アップしました。映像、アレックスのドラムソロが長すぎるので(笑)、最初は飛ばすとして、この頃のエディやデイヴ、カッコ良すぎでしょ。それからマイケル・アンソニーの声の大きなコーラスも実は素晴らしい!
本作のハイライトはやはり④「Romeo Delight」~⑥「Loss of Control」の超高速なスリリングな流れでしょう。LPだと、ここが分かれていたのでしょうか。
④「Romeo Delight」はヴァン・ヘイレンお得意の、どこかアメリカンな爽快なナンバー。
短いインストの⑤「Tora! Tora!」がサイレンのような導入部分となり、⑥「Loss of Control」へ(⑤⑥でひとつの曲と思った方がいいでしょう)。これがアルバム随一の超高速ナンバー。こうしたシャッフルナンバーって、なかなかリズムにグルーヴ感、出せないんですよね。アレックスのドラムって、いまひとつ好きになれないのですが、こうしたナンバーの彼のドラムはピカ一ですね。
アコースティックな⑧「Could This Be Magic?」は、スライドを駆使したブルースナンバー。こうしたノスタルジックな楽曲も、器用に出来るんですね。
こうして聴いてみると、ロック好きファンの心を掴むような作品ばかりのアルバムです。演奏していて、楽しくてしょうがないって感じが伝わってきます。個人的には「JUMP」以前の、ヴァン・ヘイレンが大好きなので、本作もお気に入りの作品になりそうです。