クリスマスも終われば、あっという間に年末・年始。早いですね。年賀状も早く書かないと…(汗)。
さて、80年代前半に洋楽を聞きかじっていた世代にとっては、エイジアって忘れられないバンドのひとつではないでしょうか。特にデビューアルバム
「Asia」の衝撃度合いって、相当なインパクトだった筈。当時、中学生だった私でも、その素晴らしさは十分理解出来ました。
デビューアルバムが大成功を収め、次作にも大いに期待が寄せられたなか発表されたセカンドの「Alpha」。ファーストシングルの「Don't Cry」があまりにもポップ過ぎて、当時「なんだかな~」と思ったし、拙ブログで紹介した「Asia」の記事においても、
「個人的にはエイジアはこの1枚だけで終わってしまったバンドだと思ってます。翌年発表された「アルファ」、それからシングル「Don't Cry」・・・。当時はポップでイイ曲と思っていたのですが、実際にはアルバム「アルファ」を聞き返す機会は殆どありませんでした。なんだか普通のバンドになってしまったような気がしたんですよね。」なんて辛口に書き綴ってました。
そして今回、たまたま縁あって本作を購入。改めて(ひょっとしたら34年振り??)じっくり聴いてみて、意外といいじゃないか…と、ちょっと見直したりしてます。
アルバムツートップの①「Don't Cry」と②「The Smile Has Left Your Eyes」がシングルカットされた楽曲。確かにアルバムスタートの2曲が続けてポップなので、それが本作がポップで商業的に寄り過ぎたという印象を与えている要因かもしれません。また本作には1曲もスティーヴ・ハウ(G)の楽曲が収録されておらず、ハウのギターワークもそれほど前面に出ていないいないことも要因のひとつと思われます。
でも3曲目からは、ファーストアルバムで見せた、クールでカッコいいエイジアが垣間見られてきます。③「Never in a Million Years」は適度にポップながらも、奥行きの深いエイジアサウンドを聴かせてくれます。
④「My Own Time (I'll Do What I Want)」は抒情的なパートから段々と盛り上がってくる、これもまたエイジアの本来の持ち味が出ているような1曲。アップした映像はライヴ映像とスタジオ録音の音声を合わせたものですが、結構見ごたえありますね。スティーヴ・ハウが相当お爺ちゃんになってますが(笑)。
⑤「The Heat Goes On」はエイジア風ロックといったところでしょうか。当時の日本武道館でのライブ映像をアップしましたが、スティーヴ・ハウ、カッコいいですね~(上の映像とは容姿がえらい違います)。ベース&ヴォーカルはグレッグ・レイク?? 当時、初来日を前に、ジョン・ウェットンはアルコール中毒を理由に解雇されてしまい、急遽グレッグが加入したようで、当時、三重県のスタジオで1か月合宿をしたという逸話も残ってます。
ドラマティックで壮大な⑦「The Last to Know」は、本来のエイジアが得意とする楽曲のような気がします。静かに、厳かな雰囲気で曲は始まりますが、段々と盛り上がってきて…。サビのパートや間奏のパートはエイジア特有の奥行きのあるアレンジで、カッコいい。
スリリングな展開の⑧「True Colors」。今までカール・パーマーのドラミングに言及してこなかったですが、彼のちょっと軽めなサウンドながらも手数の多いドラミングは嫌いではありません。ただ本アルバムではツーバスを駆使したようなテクニシャンぶりを発揮するような楽曲はあまりないかなと。この曲ではダイナミックに叩いてますね。
今回、敢えてツートップの2曲の音源はアップしませんでしたが、この2曲もポップスとしては一級品の楽曲だと思ってますが、あえてエイジアがやる必然性はあまり感じないかなと。売れなければ、やりたいことも出来なくなる…という事情も推察され、当時、彼がどういう思いで「Don't Cry」を演奏していたのか、気になるところですね。
これ以降のエイジアですが、リアルタイムにも、そして今に至るまで、アルバムは未聴です。聴く価値があるということであれば、是非どなたかご教示頂ければ幸いです。