アメリカンハードロックの名作ジャーニーのベストセラーアルバム。80年代ロックの象徴的アルバムです。
私が洋楽を聞き始めた当時、既に本作品は発表され、③「Who's Crying Now」、⑩「Open Arms」が大ヒットしていました。よってジャーニーのアルバムで、リアルタイムで聞いたものは、次作「Frontiers」ですし、聞いた回数で言えば「Frontiers」が多いでしょう。
それでも、ジャーニーで好きなアルバムは?と聞かれると、本作品を挙げてしまいます。
それは「Frontiers」がさらにハードロック色を押し進め、ライブ録りしたような音作りである一方、本作品のほうが各々の楽器の音がクリアであり、楽曲もセンスがあるように思えるからです。
特に①「Don't Stop Believin'」は70年代AORロック⇒80年代アメリカンロックの橋渡し的な曲で、適度にハード、適度にメロディアス(日産エルグランドのCM曲です)。またドラムのスティーブ・スミスのアクセントで入るシンバルワークは絶品です。確かスティーブはジャズ経験者だったかと思いますが、そのセンスが十二分に発揮されたプレイだと思います。
また⑥「Escape」はニールショーンのヘビーなギターが堪能できるアメリカンハードロックの名曲。これはかっこいいです。また間奏前に変拍子が入りますが、これ、結構難しいです。
本作はキーボードに元ベイビーズのジョナサン・ケインが加入した最初の一枚。この前作「Departure」(①「Any Way You Want It」が鳥肌モノの名曲)より更にアメリカンハードロック色が強くなったような気がします。メンバー各々が冴え渡った最高の一枚。1981~1983年のジャーニーは本当にカッコイイです。この頃にライブアルバムも発表されてますが、こちらも一聴の価値がありますね。