さきほどラジオからシンリズムの「FUN!」って曲が流れてきて、そのヴォーカル、ポップな曲調からてっきりキリンジかな??って思ってしまいましたが、まだ若干19歳の若手アーチストだったんですね。実にイイ曲です。
で、そんなポップな楽曲を聴いていたら、なぜかユーミンが聴きたくなって…(笑)。あの頃は良かった…でもないですが、やっぱりユーミンの音楽も、あの頃とても輝いていたように思えます(もちろん荒井由実時代は別格ですが)。チョイスしたアルバムは1985年(昭和60年)発表の「DA・DI・DA」。
本作、もう10年以上聴いていなかったんですが、パッと曲名を見ただけでも名曲揃い。しかも懐かしい…。①「もう愛は始まらない」はイントロからスクラッチが絡んだ音作り。当時流行ってましたね~(笑)。同じくイントロのハードなギターも、80年代アメリカンロックの流れでしょうか。当時からユーミンは流行に敏感で、音作りにそういったエッセンスを詰め込んでましたね。あとこの曲のサビがアルバムタイトルの「DA・DI・DA」って歌われていたことも、すっかり忘れてました(苦笑)。
④「Sugar Townはさよならの町」も当時からお気に入りの1曲でした。シンセで地味に刻むベース音なんか、モロに80年代サウンドですね。
⑤「メトロポリスの片隅で」は確かCMにも使われてましたね。♪ 私は夢見るシングルガール ♪ って歌詞が、当時のキャリアウーマンを連想させます。ユーミンがOLの教祖的な存在であったこともありましたね。確かに歌詞は絶妙であって、かつメロディーメーカーとしても天才的。そこに松任谷正隆さんの名アレンジ+秀逸なバック・ミュージシャンの演奏とくれば、鉄壁なサウンド、売れて当然って感じでした。
この「メトロポリスの片隅で」は、音色を聴いただけで松原正樹のギターと分かるイントロから素晴らしい。松原さん、昨年お亡くなりになられたこと、残念でなりません。80年代J-POPシーンは間違いなく彼のギターが無くてはならない存在でした(松原さんの素晴らしいギターソロの映像をアップしておきます、ここではユーミンの楽曲では「恋人がサンタクロース」を演奏してますね)。ちなみにここでのベースもかなりグルーヴィー!高水健司の名演、ドラムは林立夫…。こちらの面々もJ-POPを陰で支えてきた方々ですね。
「メトロポリスの片隅で」もCMソングでしたが、CMといったら⑦「シンデレラ・エクスプレス」の方があまりにも有名ですね。例の新幹線のCMです。楽曲自体もしっとりとしたメロディと秀逸なアレンジ。全く古さを感じさせませんね。やっぱりこの当時のユーミンは神がかっていたような気がします。
そして名曲⑧「青春のリグレット」。こちらは甘酸っぱいメロディと歌詞が素晴らしい。TVドラマ「季節外れの海岸物語」に使われていた「DESTINY」に通じるような楽曲ですね。「青春のリグレット」は「季節外れの海岸物語」に使われていたかな?? 片岡鶴太郎さんの名演技が光ったあのドラマは大好きでした。
やっぱり本作、相変わらずの名盤ですね。古さも感じさせないし。荒井由美時代からこの頃までのユーミンは、どのアルバムも素晴らしい。あ、そういえば冒頭にお話ししていたシンリズム、動画をアップしておきます。昔のキリンジそっくりです。