ウィルソン・ブラザーズの名曲、②「Take Me To Your Heaven」。原曲に忠実に演奏してます。この印象深いギターはウィルソン・ブラザーズでもスティーヴ・ルカサーが弾いており、恐らくここでもルークが弾いていると思われます(各曲の正確なレコーディングデータがないので推測ですが)。
こんなカラッとしたAORをソウル色を押さえた歌い方で歌うスティーヴィー、逆に言えばあまり歌に迫力がないとも言えますが(笑)、まあここではAORにマッチした唄法とでもいっておきましょう。
④「Steal The Night」はもともとの独盤にも収録されていたAORナンバー。この楽曲を米国スタッフが聴いて、これはいい、と思ったとのこと。このアルバムのために書き下ろされたナンバーですが、他のAORカバー曲に負けないAORフレイヴァーたっぷりのナンバーです。
ケニー・ロジャーズが1981年11月にシングルとして発表した⑤「Through The Years」は私の本作中いちばんのお気に入りのナンバー。ケニーのヴァージョンはいかにも凡庸なポップスですが、メロディの良さも手伝い大ヒット。そしてスティーヴィーの方はちょっとAOR寄りに、実に泣かせるアレンジで聞かせます。
リアルタイムにカバーしたセンスには脱帽モノです。
大好きな曲なのでケニーのヴァージョンをアップしておきます。
⑧「Throw A Little Bit Of Love My Way」はジェイ・グレイドン、デヴィッド・フォスター、そしてハリー・ガーフィールドの作品。サビはジェイ&デヴィッドの香りが何となく漂いますが、全体的にはシブい作品。
ここでのスティーヴィーの歌い方、どことなくアル・ジャロウに聴こえます。楽曲がアルが歌いそうなものですね。